宮沢賢治の《いきいきとした現在》へ



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第1章 「詩ではない」と言う詩人 改訂完了!
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 宮沢賢治本人の発言から、賢治詩の《方法》である「心象スケッチ」の実体に光を当てようとすると、それは「心象」の「記録」である、「心理学的な仕事」の準備である―――などの言葉が返ってきて、私たちは、とまどいを覚える。

 (i) 「或る心理学的な仕事」

 (ii) 「きれぎれに風に吹きとばされて来た」コトバたち

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第2章 賢治詩の特異性をめぐって 改訂完了!
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 吉本隆明による賢治詩の特異性の指摘から、賢治詩の《方法》を解明する端緒を得ようとする。

 (i) 吉本隆明

 (ii) セザンヌとメルロ=ポンティ

 (iii) 賢治詩の「体系的な構想」

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第3章 “もの”と名前 改訂完了!
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 中原中也によってなされた、賢治詩の《方法》の先駆的解明を参照する。

 (i) 中原中也

 (ii) フッサール

 (iii) ふたたび賢治詩の特質について

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第4章 “こころ”と世界 改訂完了!
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 宮沢賢治における「心象」という用語について、自説をあきらかにする。

 「心象」は“心像”ではない。それは、現象学の言う《現象》そのものであり、意識によってとらえられた生々しい始原の世界である。

 (i)「心象」

 (ii) 「スケッチ」

 (iii) 異界と日常世界

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第5章 「心象スケッチ」がめざしたもの 改訂完了!
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 数限りなく繰り返される推敲という賢治詩の《方法》によって、「心象スケッチ」は、不可避的に《本質》の叙述へと高まる。しかし、推敲という《追体験》は、作者をくりかえし《体験》の現場へと引き戻すのであり、作品は「心象スケッチ」たる内実をたもちつづけるのである。

 (i) 限りなき推敲、たゆみなき《本質看取》

 (ii) 《本質》は何をめざすのか?

 (iii) 変貌する世界、ゆるがぬ眼差し

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こちらは しまいへん 完結!!
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 姉妹編だよ


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