闇に生きる者

□支援
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『…団子美味いな、イバラ』


イバ「……そうだな」



俺達は今、団子屋に来ている

横のテーブルにはイタチと鬼鮫が居る


そして外にはカカシが居る



カカシが邪魔臭いのなんの…



イバ「さて、そろそろ行くか」


『おう…あ、そうだ!運動がてらに組手行こうぜ』


イバ「仕方ないな…少しだけだぞ?」


『やったー』



明らかに棒読みだがな

俺はイタチ達に目で合図すると、その場を離れた



木の葉から少し離れた森の岩の上で

俺とマダラはイタチと鬼鮫を待った



『遅いな…まさか、戦ったりしてないだろうな』


イタ「そのまさかです」


マダ「カカシか?」


鬼「えぇ…まぁ」


『仕方ないさ……でも、無理はするなよ?イタチ』



苦笑いしながらイタチの肩をポンポンと優しく叩く

イタチは俺をチラッと見ると、また目を逸らした



『そうだ、飛段やデイダラ達は元気か?
ちゃんと任務やってんだろうなァ…?アイツ等』


イタ「飛段は、角都さんの金稼ぎに付き合わされているのが
少々気に食わないようですが…元気ですよ」


鬼「デイダラさんやサソリさんなら、いつも通りですよ」


『そうか、元気なら良かった…帰ったら伝えてくれ
俺は元気だからな、それと絶対に死ぬんじゃないぞ…ってな』


イタ「…了解です、闇夜さん」


『あ、そうそう…イタチこれ』



俺はイタチに頼まれていた薬を渡した

これは写輪眼専用の目薬とイタチの病を一時的に抑える飲み薬

どちらも俺が作った物だ


イタチが無理してる事は知っていた

病に侵されている事も、何もかも



イタチから俺に話してくれたのだ、協力してくれとな


だからこうして薬を渡し

サスケを見守っている


可哀想でならない、里の為に何もかも請け負うなんてな…



イタ「ありがとうございます、闇夜さん」


鬼「それでは…そろそろ行きましょうかねぇ?イタチさん」



イタチと鬼鮫に伝言を伝えるよう言い、二人はこの場を去った


イタチって何か香水でもつけてるのだろうか

時々、いい匂いがするのだが…



俺達もこの場を去った




移動中、俺はマダラに話しかけた



『なぁ、これからどうする?
きっとイタチ達はナルトの所へ行ってる筈だが…』


マダ「俺達が行って、何か得するか?
逆に仲間ではないのかと…あの自来也に疑われる」


『え、自来也居るのか?』


マダ「中忍試験の本選前にナルトと修行をしていた」


『あー…少々面倒な事になって来たな』



伝説の三忍と言われている大蛇丸に今度は自来也ときた

なら、次に来るのは…



『綱手も…来るのか……』


マダ「だろうな、いつかはまた揃うと思っていたが…厄介だ」



マダラは綱手と聞いた瞬間、若干暗い顔になった

昔から一緒に居る親友だからこそ、分かった変化だ


それと同時に、瞳には少量の怒りと憎しみと悲しみが映る



無理もない、綱手は千手柱間の孫だ

思い出すのが当然…俺も綱手の小さい頃は知っているし会った事もある


相当辛かっただろう、マダラ…

弟も死んでしまったのだから



昔は…仲が良かったのにな

あの二人



マダ「…くだらない事は考えるな、一先ず木の葉に戻るぞ」


『あ、あぁ…わかった』



俺が柱間や昔の事を考えているのが分かったのか悟ったのか

走るスピードを少し速めていた



遅れを取らない様に、俺もスピードを速めた





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