闇に生きる者

□初Cランク任務
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その後、皆は色々と準備をして木の葉の門の前に集合した



ナル「よォーしッ!出発ーッ!!」


サク「何はしゃいでんの、アンタ」


ナル「だって俺ってば一度も里の外に出た事ねェーからよ!」



物珍しそうに周りをキョロキョロ見ているナルト

まぁ、人柱力を外に出すワケないしな…



タズナ「おい!本当にこんな餓鬼で大丈夫なのかよォ?」


カカ「ハハ…上忍の私と暗月とイバラがついてますので、そう心配いりません」


タズ「あ?この餓鬼らも上忍なのかよォ!?」


『驚かれましたか?アハハ…そうですよ、僕も上忍です』


イバ「驚くのも無理はない…俺も上忍だ」


ナル(一人称が僕になってるぜ暗月のやつ!俺達には僕じゃねぇのに…)



タズナの驚いた顔は好みじゃないな

ナルトは何か拗ねてるし…俺、何かしたか?



ナル「コラじじい!あんまり忍者をなめんじゃねェーぜ!
俺ってばスゲーんだからなぁ!

いずれ火影の名を語る超エリート忍者!
名を…うずまきナルトという、覚えておけ!!」


タズ「火影っていやー里一番の超忍者だろ
お前みたいなのがなれるとは思えんが…」


ナル「だーうっさい!!
火影になる為に、俺ってばどんな努力もする覚悟だってーの!

俺が火影になったらおっさんだって俺の事認めざるをえねェーんだぞ!!」


タズ「…認めやしねーよ、ガキ
火影になれたとしてもな」



そう言ってタズナは酒を飲みながら歩き始めた

ナルトは怒鳴っている、そしてさっきみたいにカカシがツッコミを入れた


…というかさっきから誰か見てるんだけど

カカシは気付いてるのか?



しばらく歩いているとカカシに話しかけられた



カカ「そういえば暗月にイバラ、お前達荷物どうした?」


イバ「暗月に持たせた」


カカ「え?」


『あぁ…荷物なら影の中ですよ
焔に持たせてもよかったんだけど』


カカ「アハハ…そうか(暗月って結構Sだな)」



そして俺はある水溜りを発見した

多分そこからだろう…視線を感じるのは


皆が気にせず歩き続けるから通り過ぎてしまったが



『……イバラ』


イバ「あぁ…わかっている、先ほどの水溜りだろう?」


『流石イバラ…エリートだねぇ』


イバ「お前もだろ?」


カカ「…(仲良いなぁこの子達)」



その瞬間、先ほど通り過ぎた水溜りから忍が出てきた

額当てを見る限り霧隠れの忍だろうが…


こいつ等どこかで見た事がある



「一匹目…」



ナル「か…カカシ先生ェ!!」



気が付くとカカシの体がバラバラになっていた

…訳もなく、そこには木の破片が散らばっていた


変わり身を使ったのだろうが…ナルト達は気づいていないらしい

そりゃそうか、皆はバラバラになったと思って見ようともしないんだから



そしていつの間にかナルトの後ろに居る敵

面倒臭いけど…護衛だし



…と、俺が出て行こうとしたらサスケが攻撃してくれた

敵の刃付きの鎖を木にクナイなどで固定して二人に蹴りを入れる


流石優等生のサスケ…なぁんてね



そして敵が二手に分かれ、一人がナルトへ

もう一人がサクラとタズナの所へと向かった


ギリギリのところでカカシが来たが、ナルトは怪我をしたらしい

見てなかった……



カカ「ナルト、すぐに助けてやらなくて悪かったな
怪我させちまった…お前がここまで動けないとは思ってなかったからな」



カカシがそう言った後、サスケがナルトへ近づいた



サス「よォ……怪我はねーかよ、ビビリ君」


ナル「なっ…!」



サスケ、ナルトの腕を見てみろよ怪我してるぞ

何だやはりツンデレか、可愛い奴めッ



カカ「ナルト!喧嘩は後だ…」


『そいつらの爪に毒が塗ってあって
ナルトは早く毒抜きしないと死ぬ…ってか?』


カカ「ま、そういうわけだ…」


ナル「ど…毒……」



ナルトは青ざめた顔で自分の傷口を見ている

無理もないか…俺が死ぬって言ったし


ところで俺はそろそろその忍の正体が知りたい

カカシに近づいて忍を奪い取る



カカ「あ、ちょっ!暗月何する気だ?」


『大丈夫だ、悪いようにはしない…』


カカ「信用できないけど…まーいいか」


『あ、そうだ…イバラもこっち来てー』


イバ「?…わかった」



俺はその忍二人を木に縛り付け

耳元でそっと囁く



『貴様ら…再不斬の手下か?』


「なっ…何故それを」


『俺はお前らを見た事がある…もしかして鬼兄弟か?』


イバ「…あぁ、俺もどこかで見た事あると思ったらお前等だったのか」


業頭「い、いかにも…俺は業頭だ」


冥頭「俺は冥頭……もしかしてお前、噂の闇夜様って奴かァ?」


『再不斬から聞いたのか…あぁ、そうだよ
ちなみに俺の隣に居るのがうちはマダラ』


業頭「そうか…会えて光栄だ」


冥頭「どうせ再不斬の居場所を聞き出すんだろ?
教えるぜ……」



俺達は鬼兄弟の二人から再不斬の居場所を聞き

気絶させ、そのまま放置した



『ただいまー』


カカ「…と、言う事で里に戻るぞ……下忍には荷が重すぎる
ナルトの治療もしなきゃいけないしな」


『ん?帰るのか、カカシさん』


ナル「そ…そんな、折角の任務だってのに……」


カカ「この感じだとBランク任務になる…下忍には無理なんだよ」



チッ…つまんねぇ、再不斬に会えると思ったのによ

俺はスタスタとナルトに近づく



ナル「…何だってばよ暗月ッ」


『じっとしてろ』



そう言って俺はナルトの傷口から毒を抜き出し

その他の怪我などを医療忍術で治した



ナル「……えっ?治った…ってばよ」


サク「あ、本当だ!すごいわ暗月さん!」


カカ「…医療忍術使えるなら最初から言いなさいよ……」


『と、言う事で任務続行ですよ』



俺は皆に笑って見せた





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