闇に生きる者

□任務前の出会い
2ページ/3ページ





懐かしい故郷の闇隠れに久しぶりに帰ってきた

少し冷たい夜風が頬に当たって気持ち良い



風「相変わらず、月が綺麗ですね」


焔「闇隠れなんて久しぶりすぎる…」


地「僕は初めてですが…何だか懐かしいです」


『俺は地が赤ん坊の時に一回だけ連れてきた事があるぞ』


地「なるほど…通りで」



闇隠れの入り口付近まで行くと

近くの木からマダラが下りてきた



マダ「遅かったな…」


『ごめんごめん、待たせたか?』


マダ「いや…先ほど来たばかりだ」


水「さ、さぁ中に入りましょう?」


『そうだな…こっちだ』



マダラとの話も終わらせ

闇隠れに入ろうとしたら二人の男が道を塞いだ



暗六「待て貴様等…名は?」



あ、懐かしいなこの二人

確か今喋ったのが呪乱暗六だったかな


酷いな…この月影の顔すら忘れるなんて



『俺は呪乱闇夜…』


マダ「うちはマダラだ」


焔「魔邪一族、焔だ…無礼だぞアンタ」



闇夜とマダラが証拠として服に印されてある

それぞれの一族の家紋を見せた


暗六達は家紋を見ると顔を真っ青にしながら慌てた



夜之輔「失礼致しました!月影様とその御一行様方!
どうぞお通り下さい!!」



今慌てて喋ったのは呪乱夜乃輔、結構実力のある奴で

もう一人がさっきも言ったが呪乱暗六、こいつも中々筋のある奴


どちらも俺のお気に入りの奴等だ



『フッ…また今度こんな事があったら……』


夜乃輔・暗六「すみませんでした!!」



ククッ…まだ最後まで言ってないのにな


俺は二人の額を軽く小突いて

皆と一緒に闇隠れに入る



雷「流石闇夜様にマダラ様!」


マダ「闇隠れの者がうちはを否定する訳ないからな」


水「さぁ!行きましょう!」


『フフフッ…』



今の俺は誰から見ても怖いと思うだろうな


でもそれも慣れた様な顔をしている焔達を見てガッカリしながら

俺達は月影邸へ向かった



話をしながら歩いてるとあっという間に着いてしまった

…って、月影邸の目の前に人影が居るではないか



一般者は許可を取らない限り

立ち入り禁止だと言うのに


見張りの者は一体何をしてるのだ



そいつ等に気付いたのか、焔が口を開いた



焔「何だ、あの無礼者共はァ…」


風「闇夜様方以外は立ち入り禁止ですのに!」


『やめろお前等、此処は俺達に任せて
一旦戻れ…黄昏解散!』


焔「ッ…黄昏了解、帰るぞ」


水・風・雷・地「御意」



アイツ等が帰ったのを横目で見ながら

俺とマダラは人影に近づいた



『…お前達、此処で何をしている?』


滝水「あっ!見つかっちゃった☆」


闇樹「あの…貴方が月影様?」



こいつ等は…服装から見るに闇隠れの者だよな?

この里の者ならば此処がどういう場所なのか知ってる筈



『そうだが…お前達、此処は月影の敷地内だぞ』


滝水「ゲフン…あの〜私ぃ〜…月影様のファンでぇ〜
ここに居るって聞いたんでぇ〜…」


闇樹「(えっ!?滝水さん…そうだったんですか?)」


滝水「(喋り方は演技、でもファンなのは事実!)」


闇樹「(そうなんですか…知りませんでした)」


滝水「(闇樹に教えてないもん)」



何かコソコソと話している

馬鹿じゃないのか?


闇術に影獄耳がある事を忘れたか、丸聞こえだぞ


あっちの髪の長い女は闇樹

もう片方のふざけてる女は滝水か



マダ「…闇夜」


『わかってる……とりあえず、お前達そこを退け邪魔だ』


滝水「あぁ〜…すみませんでしたぁ〜
あのぉ、ところでぇ〜…」


『何だ?』


滝水「今まで何処へ行っていたんですか?
それと…後ろの人は誰?」


攣華「そういえばそうだよな」


『お前達には関係ない』



俺はマダラを庇うように一歩前へ出た



滝水「むぅ…そうだ、月影様は暁に入ってるって噂が」


『そんな噂信じるな愚か者共め、さっさと退け』



もうそんな噂が流れているのか

それもそうだな、しばらくの間留守にしていたし


どこかの情報屋にでも目撃されたかもしれないし


でもここで動揺したら、嘘だとバレる



闇樹「キャッチです」



いつの間にか印を組んでいた闇樹がニヤッと笑った



攣華「ナイス姉さん!」


『チッ…』



油断した、術を掛けられてしまったか



闇樹「はい、そうです」


『…お前心が読めるのか?』



心が読める、そしてあの印

もしかしてこいつは…



闇樹「その通り…呪乱一族の出来損ないの
呪巴一族の闇樹ですよ」





.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ