闇に生きる者

□仮死
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サス「!……一度…死ぬだと?」



唐突に放たれた衝撃の言葉に俺でさえも驚きを隠せない

まぁ一度、だから生き返りはするのだろうがな…



左近「醒心丸、これを飲んでもらいます」



そう言って左近は小瓶に入った薬を取り出した

説明を聞き、短く説明すると


醒心丸を飲むと呪印の状態1から状態2に無理矢理覚醒させられるが

そうなると確実に死ぬので状態2を体に慣らさないといけない

その為に左近達の封印術で仮死状態にしておく…と


つまり身体に大蛇丸の呪印の状態2ってのを馴染ませるって事だな



だが、もし死んでしまっても俺が居る

生き返らせる事は虫を潰す事より簡単だ


それに、サスケの呪印には俺の血も混ぜてある

いざとなれば…いくらでも色んな事は出来る



サスケは、イタチに復讐する為

強くなる為に覚悟して醒心丸を飲み


桶に入れられ、四人に一時封印された



ちなみにサスケの入った棺桶は次郎坊が持っている

俺が持ってもよかったんだけどな、サスケぐらい片手で持てる


でも「俺が持ちます、暗月様」って言われちゃぁね

可愛いもんだよ、丸っこいしアイツ



左近「チッ…厄介な事になったな」


多由也「一人…いや二人か」


『来るぞお前等』



サスケを封印している最中から感じてた気配はこいつ等か

木の葉の上忍だな、いや特別上忍か…会った事がある



『ゲンマさんとライドウさんじゃないですか』


ゲンマ「!?お前…暗月か」


ライドウ「何故そいつ等と一緒に…?」


『察してくださいよ……フンッ…やれ』


鬼童丸「上忍二人相手じゃ…ちとキツいぜよ」


『見せてやれ、音の四人衆の恐ろしさを…!』


左近「了解…!!」



俺は少し離れて感知範囲内の気配を探る


前に会ったシズネって奴と中忍試験の時にすれ違った事のある奴がいるな

多分ゲンマ達と一緒だったんだろう


そして…あれはナルト達だな

大方サスケと連れ戻しにでも来たんだろう

それと……イバラもいる?ついて来たのか



後ろでは左近達が戦ってる

そういえばペインに何も報告してなかったな


今の内にしておくか


俺はペインに渡された「闇」と書かれた指輪を右手の親指にはめ

指輪を通してチャクラを送り、ペインへと繋げた



ペイ「ん?初めてだな、闇夜さんがこの通信方法で連絡なんて」


『予定が変わった、俺はサスケ側に就く』


ペイ「サスケ側?…つまり」


『九尾の人柱力はマダラに任せ、俺はサスケを大蛇丸の手によって汚れぬ様…見張る』


ペイ「何…!?あっ」


イタ「その話は本当か?」


『ん…イタチか、あぁサスケが大蛇丸の元へ向かう』


イタ「そうか…予想はしていたが、サスケ……」


『心配するな、俺が殺させやしない』


イタ「お願いします…サスケをどうか守ってあげてください」


『わかってるって!だがお前がサスケの運命を握ってる事忘れるなよ
俺が何言っても所詮は届かないからな』


イタ「俺でも届きませんよ…あ、リーダーにお返しします」


ペイ「全くイタチの奴め……
それで、闇夜さんはサスケに行きマダラさんは九尾って事ですね?」


『そう言う事だ…尾獣を集める時になったらデイダラとサソリを俺の所に来させろ、いいな?』


ペイ「了解、それじゃあな」



俺は指輪を外してまた大切に保管した


後ろを見ると戦いが終わった様で

罠を仕掛けながら休憩する場所を探している様だ


俺も行かなければ





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