闇に生きる者

□仲間の仇
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『ハァッ…ハァッ…』


イバ「久しぶりに動いた…少々鈍ってきているな」


『そうだな、もっと暴れてぇ!』



さっきまで盗み見していた自来也は居ない

多分ナルトに呼ばれたか、様子見に行ったかしたのだろう


タオルで汗を拭きながら、服の汚れをはらった



『いるか?』


イバ「新しい方をくれ」


『俺の汗は嫌だってか』


イバ「普通嫌だろう、他の奴の汗を拭いたタオルで自分のを拭きたいと思うか?」


『ごめんなさい、思いません』


イバ「…よろしい」


『うぅ…イバラは凄いなぁやっぱり』



イバラに使っていない方のタオルを渡し、その場に寝転がる


地面はひんやりしていて気持ちがいい

多分、日陰だから熱くないのだろう



ゴロゴロしていると、突然視界に何かが映った

慌てて起き上がって戦闘態勢に入る



よく見ると、前に会った事のあるような…?



闇樹「…こんにちは」


攣華「修業っスか?」


『えっ…あぁはい』



あ、そっか…今俺達は変化してるんだったな


ふぅ危なかった、色々と



闇樹「そういえば…ここら辺で華の……
私より背が少し小さい女の子見ませんでした?」


『さぁ…どうだったかな?』


イバ「見ていないな……」


攣華「そうっスか…そりゃどうもありがとうございました」



まだ見つからないという顔をしながら去って行った

多分華音とかいう奴を探してるんだろう



俺の首を絞めてきた小娘

殺し損ねた奴が何人かいたという事だな


我ながら情けない



とりあえずナルト達の所に戻るか


ん?遠くの方からこちらへ向かって来ている奴が…

あ、あれは……ッ!!



『イバラ伏せろ!!』


イバ「!」



明らかな殺気を感じて伏せると

やはり矢が飛んできていた


しかも矢が刺さった木は一瞬にして灰になっていた


避けなければ危なかったな



イバ「誰だ…」


明日無「おや、外れてしまいましたね」


『お前等は……』


明日火「どーも、アタイ白夜明日火!光神様の巫女!
アンタ、呪乱闇夜だよねぇ?」


『ッ…!』



俺が少々動揺すると明日火はニヤッと笑った

それと同時に黄昏の皆が俺の影から現れた



焔「闇夜様には指一本触れさせない!!」


雫「此処は私達にお任せを…」


風「下がってて!闇夜様、マダラ様!!」


明日無「うるさい奴等ですね…瞬光!」



次の瞬間、周りが光って見えなくなった

物凄く目が痛くて耳鳴りがする


光術か…しまったな



『ぐッ……うぅッ』


イバ「くッ…大丈夫か暗月?」


『あ゛ぁッ…痛ッ……くっそ…見えねぇ!』


焔「ぐぁ…闇夜……様…」



目の前が真っ白で眩しいし何も見えない

ノイズに交じってイバラの声がかろうじて聞こえる



ドサッという音も聞こえた気がする

焔達が倒れたのだろうな、影に入ったか


よくわからんが、とてもヤバイ状況なのは確かだ



闇邪『ねー…前にも同じことあったの覚えてる?』


『!!…お前は出て来るな……!』


闇邪『酷いなぁ…まったく』



キィィィィン



『あ゛ぁぁぁッッ!!!』


イバ「暗月…あ……闇夜!おい大丈夫か!」



耳鳴りとノイズが酷くなってきた

闇邪も出て来るし


と同時に昔の事がフラッシュバックしてきた



義理の両親の事や

人体実験の事……





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