闇に生きる者

□闇夜の過去U
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これは数年前の事

あの時の闇隠れは天気が良かった


とても綺麗な夜空だった

ふと、外へ出たくなったのだ



最近月影邸に閉じこもってたしな

…と、俺は外に遊びに行った



『やはり夜は……って、ん?』



少し歩いた所に銀髪の少年が倒れていた



『…大丈夫か?』



俺はこの者がこの里の者でない事に気付き

警戒しながら近寄った



飛「……誰ぇ?」



よく見ると血まみれだった

服もボロボロで裸足だし


囚人?とも思ったが違うようだ



『どうしたんだ…血まみれじゃないか』


飛「闇…邪神様に……会いに来たァ」



邪神と聞いて闇夜は少し考えた

囚人ではなさそうで…血まみれ


しかもまだ幼い…9歳か10歳位か?

そこで分かったのだ



『…何かの施設から出てきたのか?』


飛「……ジャシン様ァ…」



やはり…この子は宗教で人体実験されてる子だ

まぁとりあえず名前を聞こう



『…お前の名前は?』


飛「飛…段…ッ」



飛段はゆっくりと自分の名を言い、気を失った


飛段と言う名前…どこか懐かしかった

まぁとりあえず飛段を月影邸へ運ぼう



それが闇夜と飛段の出会いだった





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