闇に生きる者

□暁と言う名の組織
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俺はアイツ等を迎えに雨隠れ近くの平地へ来た

戦闘後なのか、死体や血の臭いがする



そしてあの三人に出会った

死体が沢山転がっている場所をフラフラと歩いている


だが何だ?アイツ等からは血の臭いがあまりしない

殺してはいないのか?



それはそれで面白い



長門「ハァッハァ…」


弥彦「長門、小南、大丈夫か?」


小南「えぇ…何とか大丈夫よ」


長門「やっぱり血の臭いは慣れないな」



俺は三人に近づき、声をかけた



『…大丈夫か?』


弥彦「誰だッ!!」


小南「また敵なの!?」


『違う、俺はお前達を攻撃する気は無い
呪乱闇夜…聞いた事位あるだろう?』


弥彦「呪乱…って、あの呪乱一族!?」


長門「ぁあッ…あの闇邪神の双子…?」



やはり少し怖がられた

だからあまり本名を晒すのは嫌なんだが


これから仲間になる奴なら仕方がない



『お前達の名は?』



一応確認の為に名前を聞いておく

三人は少し間を空けてオレンジ色の髪の男から順に名を言った



弥彦「…俺は弥彦だ」


小南「私は小南よ」


長門「僕は長門…闇夜さんは一人か?」


『此処には居ないがな、二人三人ぐらい居る…』


長門「そうか…」


『前にトビという俺の仲間が来た筈だが…断ったそうだな?』


弥彦「確かに、仲間にならないかと言われたな」


小南「怪しいから断ったの」


長門「うちはマダラだ何とかって言っていたな…本当かどうかわからない」


『…まぁどうであれ平和を望んでいると言う目的は同じだ
どうする?来るか…?』



長門の眼を見詰めながら三人に問う


すると三人はコソコソと話し始めた



長門「…どうするんだ?」


小南「私達の組織はまだ小さくて人数も私達しかいないわ
それに…相手はあの破滅の弟よ?」


長門「でも…怪しくないか?」


弥彦「下手に断って戦いになっても嫌だろ?
ゲホンッ…いいぞ、入ってやる!」



こちらも組織作っていたのかと思いながら

静かに、組織の名を聞いた



『…ちなみにお前等の組織の名前は?』


長門「名前か…そういえば決めてなかったな」


弥彦「…そういえば、ずっと考えていた名前があるんだ!」


小南「そうなの?弥彦」


弥彦「“暁”なんてどうだろう?」


長門「…良い名だな」


『暁、か…』



夜明けに見れる雲、赤く見えるその雲

それが暁


丁度空を見上げれば暁の雲が見えた



長門「…で、それを聞いてどうするんだ?」


『使わせてもらう、俺達の組織にも名前が無いのでな』


弥彦「ほぉ…それは何だか嬉しいな!」


『さぁ…行くぞ…俺の仲間が待っている』



俺達はマダラのアジトへ向かって歩き出した

もう少しで朝日が昇るだろう



さて仲間が少し増えた、組織の名前も決まった


朝日が昇り…今、暁が誕生する





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