暗闇の物語

□妄想
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「ほら、皆!朝よ…起きなさい」


『うぅー…もうちょっとぉ』


暗「まだ眠たいよぉ」


「お、俺も…ぐへッ!?」


「あなたは仕事があるでしょ!
闇と暗も、先に顔洗って歯磨きなさい」


「『は〜い』」



朝はお母さんがうるさい

早い時間に起きなきゃいけない


でも、お母さんのご飯は美味しいから

早く食べたくて、早く用事を済ませる



「『いただきまーす!』」


「どうぞどうぞ、遠慮なくいっぱい食べてね」



双子の兄の暗に負けない様に

いっぱい食べて、沢山修行して


立派な忍者になるのが夢なんだ!



暗「やったぁ!俺の勝ちだよ」


『うぇ…兄さん!手加減したでしょー』


暗「してないよ?」


『したよ!手ごたえが全然ないもん!』


暗「…ハハハ、バレちゃったか」


『当たり前だよ!だって僕達双子じゃないか』


暗「そうだね、アハハハハッ!」


『ハハハハッ!…ねぇ兄さん、もう一回やろ!』


暗「しょうがないなぁ…もう一回だけだよ?」



修行や組手をしていると、あっという間に夕方になる

お母さんがいつもは「ご飯だよ」と伝えに来るのに


どうして来ないのだろう?

いつの間にか暗兄さんも居ない…



怖いよ…兄さんはどこ?


走って家に行くと、そこには父と母が居た



『お父さん!お母さん!』


「あ?気安く呼ぶんじゃねーよ!」


「修行してる暇があったら、金でも稼いで来いってんだよ!!」


『…あ、そっか』




ボクニ家族ナンテ イナカッタッケ






















『ッ!!?』


マダ「!?…大丈夫か闇夜?うなされていたぞ」


『…いや、何でもない大丈夫』


マダ「?…なら、いいんだが」



久しぶりに夢を見たけど

もう夢なんて見たくないな…


初めから幸せ何て無いのに、それを望んでも叶う訳がない



だって…





僕は化け物なのだから





END

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