過去と未来
□序章
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ジリリリリリリリリ
規則的な音が部屋に響いているのに気が付いた。
「うーーん。ん?今何時?!」
私が慌てて手元の時計を見ると時計の針はどちらも7を指している。
「嘘!!7時35分!?遅刻する!!」
私は急いで仕度を済ませるとあわてて家を飛び出した。
しばらく走っていると、
ドンッ
急いでいたせいか人とぶつかってしまった。
「「すいません」」
相手の声に違和感を感じた私は驚いて顔を上げた。
違和感を感じたのは向こうも同じようでまるで鏡に映したように同じ動きで顔を上げた
「・・・」
「・・・薫」
目の前にいたのは着物をきて腰に刀を差した双子の兄だった。