二人で一対の斬魂刀
□設定
1ページ/1ページ
黒い着物を着て帯刀しているという怪しさ満載の格好をしている怪しい二人組みが何一つ怪しいところのない一般家庭に不法侵入していた。
女は死神なので普通は見えないはずだが、赤子二人は死神を凝視している。
赤子の母親は死神を一瞥もせず、片方の赤子は目の焦点が合っていないので、もう片方が霊感が強いのだろう。
いきなり双子の片割れの魂魄を引きずり出すと中に崩玉を埋め込む不審者。
そして魂魄を体内に戻すと何事も無かったかのように立ち去った。
____________________________________________________________________________________________________________________________
~4年後~
道を歩いている遊子と夏梨をストーカー(棗と桜)が屋根の上から見下ろしている。
『二人の霊圧のこと、気付いた?か 』
『二人とも霊圧が全く同じだね』
『おそらく崩玉が遊子の夏梨みたいに幽霊が見えたらいいという望みを反映したとかそこらへんだろう』
『双子の神秘とかだったら面白いのに』
『原作でそんな設定無かっただろ。もっとも霊圧が同じになったのは双子なのに違うという遊子の無意識の感情を感じ取った崩玉が二人の霊力を混ぜたって可能性もあるから完全にありえんと否定することはできんが』
それを聞いた桜が目を輝かせた。
『きっとそうだよ』
『可能性は限りなくゼロに近いぞ。一応検証しては見るがな』