駄文U

□キドは俺のもんっすからね!
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「違うじゃないか!こんなことをしろとは頼んでないぞ!」

「えっ…でも確かに…」

「いや、違う!…任務を失敗したんだから、それ相応のことをしてもらおうか…」

「っ…!!?」



ーガチャ。

「……あれ?」

違和感。
そう、キドがいないんだ。
それに気づくのには10秒もかからなかった。
朝、バイトで忙しくて早起きな俺のために誰よりも早く起きてご飯を用意してくれて…。
そして。
そのときだけは、彼氏と彼女でいられる…。
キドはかっこつけで、恥ずかしがりやで…だから付き合うって決めたときも、まわりにバレないようにしようって決めた。
本当はまわりとかにめっちゃ言いたいっすけど、それはキドが望んでいないから…。
…って、こんなことを話している場合じゃない。
確か、キドは昨日の夕方に任務で一人で出ていったはず。
それなら、いくら遅くても朝までには帰ってくる。
…明らかにおかしい…。

「…携帯…」

つなぎの尻ポケットから緑の2つ折り携帯を取りだし、パカッと開く。
初めて携帯を買ったときにみんなで撮った写メの真ん中に着信が一件。
キドからだった。
時間は、午前1時。
普段ならば、こんな時間に着信なんて入らない。
つまり…。
キドになにかがあった。

「っー!!」

ーバタンッ!!



「ぅ、ぁあ…!」

気持ちが悪い。
気持ちが悪いっ…!
ただ、それしか考えられない。
どろどろとしたものがたまっていって掻き回される。
最初は痛みしか感じられなかったものが、どんどん快感を感じるようになっていくのがとてつもなくいやでいやでもうなにもかも忘れてしまいたい。
これは俺が任務を失敗したから悪いんだ、今までの活動内容がバラされなかったんだからいいじゃないか、俺だけが我慢すればいい、みんなに迷惑をかけなければ、こんなことがあったなんて言わなければ、…そう、セトにだって言わなければ…言わなければ、伝わらない。
大丈夫、大丈夫…。

「んぁあっ…!」

また少しどろどろとしたものが身体にたまって、いく。
目からはポロポロと涙が流れて、身体は倦怠感に包まれる。
もう、疲れた…。
何回中に出されたのか…。
身体の中の肉棒が引き抜かれて厭らしい音を立てる。
いやでいやで堪らなかったそれすらももうなにも感じなくなってしまった。
また違う人の肉棒が膣口に当てられる。
否応なくヒクリと反応する膣口に男たちがなにやら私に話しかけてくるけれどなにも聞こえない。
耳もおかしくなってしまったのだろうか。
ズヌヌ…とまた身体の中に肉棒が入り、ゾワっと鳥肌が立つ。

「ひっ、んぁあ…!」

声すら抑えることが億劫で口から飛び出るまま。
ゆさゆさ、と揺さぶられるままに短く息を吐いて。
言葉にならない音を呟き。

「…たす、け…て、せと…」





あー、くそっ…!
どこで、どんな任務をしているかがわからないからどこにいっていいかすらわからないっす…!
そんなことなら聞いておけば…。
……ぁれ…?
ぁ、そっか。
…あんまり好ましくはないっすけど…。
しかたないっすよね…。



太陽が明るい。
眩しくて…、まるで…せとみたい。
せとは泣き虫で…おどおどしてたけど、優しくて、嘘がだいっきらいで…。
…でも。
こんな穢れた私にも優しくしてくれるのかな…。
私のこと…好きでいてくれるのかな…。
薄汚いおっさんたちに蹂躙されて思うがままに喘いで。
最早、抵抗すらもしない…。
こんな、私を…。
まだ、前みたいに…。
抱き締めたり、してくれるのかな…。

ーガチャンッ。
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