駄文Ⅱ
□キドは俺のもんっすからね！
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「ひん、ぁあ…！こぅすけぇ…！」
ﾄﾛﾝと蕩けた目で俺を見るキドに安心して、一気に中を広げて自身を宛がう。
「つぼみ、入れるっすよ…、大丈夫、痛くしないっすからね…？」
「…ぅん、ぅんっ…！わかった…入れて、こぅすけ…」
よし、キドからのぉーけも出たから早速…。
ーぬぷぷ…。
「んぁぁぁあ…！」
キドの身体が反り返るのを見ながら、ゆっくりと全部埋め込む。
「…っし、全部入ったっすよ…キド。大丈夫…？」
はぁはぁ、と荒い息を吐きながらキドは一杯一杯のように頷いた。
その様子が健気で可愛くて堪らなくなって抱き締めると、キドがどうしたの、と聞いてくる。
「…や、なんでもないっすよ…。ただ、つぼみが可愛いなぁって」
「ばっ…！ばか…、こぅすけ…！」
俯いて、弱い力でぽかりと叩いてくるのも、きっと照れているのだろうけど、可愛いしか思えない。
唇にキスを落とした。
「…つぼみ、動かしてもいいっすか？」
「…ぅん…、いぃよ…」
頷いたキドを見てから、腰骨付近を手で押さえながら、腰を動かす。
濡れた厭らしい音がして嫌でも気分が高まってしまう。
でも、おっさんたちみたいに手荒く犯すのだけは嫌だから、理性だけは保つように…。
＊
頭が霞む。
涙が製造されて、幸助の顔すらも見えない。
なにめ見えないけど、でも幸助が私に気を使ってくれてるのを感じる。
それだけでも嬉しくて。
ゆるゆりと抜き差しする幸助の手を掴んで、笑って見せた。
「も、大丈夫…だから。激しく、して…？」
幸助の息を飲んだ音がしたけど、笑って大丈夫っていったら了解っすって一拍おいて聞こえたの。
これで、大丈夫だよね…。
＊
まさか、キドからあんな言葉を…。
俺に対する気遣いだとは思うんすけど…やっぱりこういうときは無理してほしくない。
でも断ったら…って考えたら断れなくて。
了解っていったのは良いものの…。
少しずつ動かす腰の幅を広げて激しくしていく。
キドの喘ぐ声と、水音が部屋に響いて思考を妨げていく。
うねる中は気持ちよさ過ぎて、なんかもう、理性を保っていなくてもいいのか、なんて…。
そんなの、わからないっすよね…。
…だから。
＊
中で動かされるセトのそれが気持ちいいんだけど、なんか違う気がして…。
でも、自分からそんなことは言い出せなくて。
自分が、淫乱になったなんて知りたくも気づきたくもなくて。
でも、このままじゃ…。
言うのは嫌だし。
どうしよ…っ！？
「ひっ、ぁぁあっ！！」
な、なにっ…？
いきなり激しくっ…！
「…っ、ぁんっ…！セトっ、め…！！」
見上げたセトの目は酷く、紅く…紅く…。
鋭く尖ったように見つめられてｽﾞｸﾘ、と腰が重たくなる。
「…どうしたんすか？」
いつもじゃないような、優しい感じは無くて。
刺すような、圧力。
金縛りにでもあったかのように、動けない。
でも…なぜか、すごい興奮する…。
「キドがそんなに変態だなんて知らなかったっすよ」
「ぁっ、ちが…」
何も動かされてる訳でもないのに、ｿﾞｸｿﾞｸとして堪らない。
おかしくなっちゃいそう…。
「なにがちがうんすか？やらしいこと考えてるくせに…」
セトの言葉が、脳に響いて全身に震えをもたらす。
かぷ、と耳朶を食まれていたいはずなのに、じぃんとした痺れしか感じられなくて、それすらも、快感に…。
「でも、そういうとこも好きっすよ、キド…」
耳に直接流れ込まれるセトの声にﾄﾛﾝとめが潤む。
「…セトぉ…」