駄文U

□キドは俺のもんっすからね!
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なんだ、このビミョーな感情は…。

「と、いうわけでっ!」

セトの嬉しそうな声が聞こえたのと同時に視界がぐあんっと変わる。
ボスンッとなにか柔らかいものに背中から落下して、目の前にはセトの笑顔。
それより後ろにピントを合わせると、白い壁。

「…なにしてるんだ、セト」

落ち着いて聞いてみる。

「え、なにって押し倒してるんすよ?キド。セックスしようっす!」

…よし、殴ろう。

「いったあっ!なんすか…?」

っ…!
べ、別に涙目なんか好きじゃないんだからなっ!
ドキドキなんかしてないっ…!
してないったらしてないんだ…!

「なんで、いきなりそんなこと言い出すんだ…」

静かに、怒っていないことをわかってもらえるように話せば、セトは顔を少しあげて。

「だって、身体洗ってる時に、キドの綺麗な身体にきったない白濁がついてるんすもん…もう、腹立たしくて腹立たしくて、腸が煮えくり返りそうになったっすよ…だから、早くきれいにしてあげたいんす…」

少し俯いて顔を歪めて言う、そのセトの感情のこたえはきっと一つしかなくて。
だから…。

「…仕方ないな…」

許しを出してしまった。
スッと、頬に手を当てられて親指が唇をなぞる。
はじめての感覚に小さく震えて。

「ありがとうっす、キド…!…愛してる」

最後の音が耳に入った瞬間に、唇に熱くて柔らかい感触を感じる。
おっさんたちにされた、ねっとりと気持ち悪いキスじゃなくて、もっと、もっと激しくて、熱い。
身体が、溶けて焼けてしまいそうなほど。
永遠にも感じたそれは、終わってしまえば、たった一瞬のようだった。
セトの唇が離れると唇がなにか寂しくて酸素すら、いらないからもっと激しく…と思ってしまう。
その心を読まれたみたいにまた激しいキスをされて、頭がクラクラしたけど、もう何もかもがどうでもよくって、セトにしがみついた。
耳を優しく食まれてビクンと小さく跳ねた。

「…ひっ、ん…ぁ…」

耳を食まれながら、セトの大きなゴツゴツとした手が太ももの内側をなぞり、秘部へ近づいてくる。
ゾクゾクと少しずつかけ上がってくる気持ちよさはさっきのには無くて。
とろとろと秘部が湿っていく気持ち悪ささえも羞恥へ代わり、頭がぼんやり霞んでいく。

ークチュリ。

「…わぁ、あ…キド、すごい…」

セトの指が蜜に触れて、びっくりしたように言うと、その息が
耳にかかって、ビクンッと跳ねてしまう。
クラクラする頭の中では、セトの身体と、声しか頭に入らなくて。
ぐちゅり、とまた中で蜜が生産される。

「ふぁ…ぁ…」

掻き回されて、身体が反り返る。
意味もなさない音が口から漏れる。

ーツプリ。

「んぁあっ…!」

身体の中に指が入れられる感覚に数時間前を思いだし、ぞあっと鳥肌が走る。
セトにされている、ということもわかっているはずだというのに、嫌だ。
こわい、嫌だ、こわい!

「…ぅ、ぁあ…ぁ…!」



指を入れた途端、唸り始めたキド。
きっと、あいつらにされたのを思い出してるんすね…。
指を引き抜いて、強く抱き締める。
そして、耳元で囁いた。

「…つぼみ。俺は瀬戸幸助っすよ…、さっきつぼみに酷いことをしたやつらはもういないし、俺はそんなことしないっす。…だから、落ち着いて…」

「ぁ、ぁあ…こ、すけ…こぅすけ…」

強くしがみついてくるキドの爪が少し痛いけど気にしない。
キドが、あいつらを忘れるように、仕向けないといけないんだから。

「大丈夫、大丈夫っすよ…つぼみ…」

指を再び中に埋めて、広げる。
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