駄文U

□子作りしましょっ♪
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「ねぇ、伸太郎…」

「ん?」

夜。
風呂を浴び終わってソファーに座っていると、赤いパジャマにタオルで髪を上げた風呂あがりの文乃に話しかけられる。
文乃はどこかおかしいのか、指をくるくると胸の前で回しながら、口をモゴモゴと動かしていた。

「…文乃?どうした?」

「ぁ、のね…ぁのね…」

文乃はさらに俯いて、俺に近寄ってきた。
文乃の使っているシャンプーの香りが鼻腔を擽る。
俺の右の太股に腰を下ろして首に腕を回した。
やけに腰を下ろされた部分が熱く感じたのはきっと気のせい…だと思いたい。

「…伸太郎…、シよ…?」

…勘違いじゃなかった。
サァッと血の気が失せた。

「…ね。伸太郎…」

頭にスリスリと猫のようにすりよられる。
いつもとちがう艶っぽい声色にからだがゾクリと震えた。

「…お願い。伸太郎…」



お風呂に入った伸太郎の使うシャワーの音を聞いた。
数日前にあの日が来てから、いつもにも増して変な気分になることが多かった私にはその音はその気にさせるには充分すぎる程だった。
疼く身体を抱きしめて耐える。
一人であんなことをするなんて…そんな恥ずかしいことできない。
…早く、出てきてよ…。
伸太郎…!
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