シークレット

□迷宮
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半円柱形のゲートに黄金色の薄い粘膜。


「聞いた通りの形じゃん! 噂って信じてみるもんだね」


「噂は簡単に信じちゃダメだよ、ファレノお姉さん」


一人だけテンションが上がるファレノ。
冷静なツッコミをするアラジン。

来る途中に自己紹介を済ませ迷宮(ダンジョン)に来てみたは良いが、他の四人は迷宮(ダンジョン)自体すでに挑んだことがあるのでファレノだけ浮かれている。


ここは第24迷宮(ダンジョン) ノプシス。

場所はシンドリア南東沖。
出現時期、推定約半年と、とても新しい。

その存在を、なぜかシンドリアに来たばかりのファレノが知っていたのだ。

しかし情報の入手経路は起業秘密とのこと。


「この迷宮(ダンジョン)、聖門ががなかったら民家と間違えそうですね」


モルジアナが相変わらずの無表情で言う。

これは小さな子供が描く家をイメージしたら分かりやすいだろう。

真四角で、まわりに窓もなく、入り口は一つだけ。
足元にはびっしりと草が生い茂っている。

本当に石で出来た小さな平屋建てみたいだ。


「ぐだくだ話してても始まらねえだろ!? はやく入ろうぜ!」


そんな事を言うアリババの目はとてもキラキラしていた。
内心浮かれていたようだ。


そして、せーので聖門に触れ、飲み込まれていった。
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