シークレット

□情報をください
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「やあピスティちゃん。また船を守ってくれるんだね!」


「ふっふーん、任せなさい!」


そう言って威張るように無い胸を張るピスティ。


「ファレノお姉さんも安心していいよ。ピスティちゃんは見た目によらず強いんだ!」


アラジンと目を会わせゆっくり頷くと、時間を知らせる船員がちょうど声を張り上げた。

船に急いで乗り込むとドラが鳴り、ゆっくりと船体が前に進む。


「うわあ……」


後方ではシンドリアの人々が手を振って見送り。前方では空と海面が一体化しそうなほど真っ青な海。

この道を通ってシンドリアに来たはずなのに、随分と昔のことのように思える。


「どう、シンドリアは気に入った?」


「あ、ええと」


この人は確か出発の時アラジンと話していた


「気に入ったよ、ピスティちゃん」


「え」


重い沈黙。
何か気にさわる事を言っただろうかと記憶を探るも一切ヒットしない。

あたふたしているファレノに救世主が現れる。


「ファレノさん、昼食は何がいいかと白龍さんがおっしゃっていますが」
「モルたあああん!」


モルジアナに泣きつくピスティ。その傍でピスティを泣かせた罪悪感から涙目なファレノ。

今度はモルジアナにあたふた病が移ってしまった。
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