ウルトラマンゼロ サーヴァント(完結)

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「いえそんな、私が貴族様に謝られるなんて「ここにいたのねダー
リン!」へっ?」
突然キュルケが入ってきて、しかもサイトに飛び込むように抱きつ
いてきた。
「だっダーリン!?」
「ギーシュを倒したときのあなた素敵だったわあ。ねえ、私と愛を
育まない?」
「ちょっとキュルケ!私の使い魔に何手をだしてんのよ!」
「別にいいじゃない。あなたは彼に惚れたわけじゃないんでしょ。
なんならここでご褒美のキスを彼に…」
キュルケはあろうことか、無理やりサイトの顔を自分の唇に近づけ
てきた。
「ええ!?いやちょっと待ってくれ!!おおお俺はそう言うのは…」
「要らんことしてんじゃないわよ!!」
「そうです!サイトさんから離れてください!!」
妙にルイズとシエスタから強い女のオーラを感じだキュルケは大人
しく退いた。
「ヴ…ライバル多いわね…」
(ああ高凪さん…Help me…)
来もしない助け船を求めて外を見るサイトだった。
「ん?」
サイトは外が、妙に慌ただしい状況であることに気づいた。何やら、
火が校舎に回っている。
「どうしたのよサイト」
ルイズも窓の外を眺めた瞬間、彼女の顔はサァーッと青くなった。
「か、火事!?」
「え!?」
「火事」という単語にみんなが反応した。
一同全員が窓の外を見ると、確かに校舎に火の手が回っている。
「急いで消さないと!」
ルイズたちは部屋を出てすぐ校庭に向かった。
「サイトさん、動けます?」
「なんとか平気…かな」
自分たちも外に避難しなければならない。
シエスタに支えられる形でサイトは寮から出た。
火は勢いよく燃え盛っていた。
だが、火事よりも強大な脅威が、その場にいた者たちを驚愕させて
いた。
その驚愕が最も大きかったのは、サイトだった。
「そんな…バカな…」
テレビで見たことがある。
確か、ウルトラマンメビウスが、地球で戦った三番目の怪獣。
そしてその昔には、ウルトラ兄弟六番目ウルトラマンタロウと一番目ゾフィーを倒したことのあるとされている怪獣。
「火山怪鳥…『バードン』!?」
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