復活
□超短文
1ページ/14ページ
始業式を終えて、HR・・・一日目が終わる。
2日目、ツナ達はクラスが2年の時とほとんど変わらず、獄寺と山本と登校していた。
教室に入り、最初に見たのはボンゴレの血を持っているという、ウーナファミリーのご令嬢がクラスメートに泣きついている光景だった。
「どうしたのな?」
山本が声をかける。
令嬢、姫乃はこちらを見ると「ひっ」と悲鳴をあげ、クラスメートはこちらを見ながら事情を説明する。
クラスメートが言うには4月のはじめに、姫乃が商店街を歩いていたら、ツナに告られて断ったら裏路地で襲われた、というのだ。
ツナはそんな事してないし、商店街に行った覚えもない。
「沢田、そうなのか?お前がそんなことするような奴には見えないんだけど・・・」
「俺商店街で君にあってないんだけど?」
「シラを切るつもり!?」
「あのさ、もうエイプリルフールは過ぎたの。もう、いい加減嘘を言うのやめたら?」
「エイプリルフール・・・?」
「4月のはじめってエイプリルフールでしょ?嘘をつくのはもう、終わり。」
「なるほど!そういう事だったんだな!」
「え?え?」
クラスメートがなるほどと言っているのを見て、姫乃が混乱する。
エイプリルフールは嘘をついてもいい日。
その意味を知って、姫乃は逃げるように教室から出て行った。
「俺を陥れようなんて一億年早いんだよ」
ツナは姫乃の姿をみて、誰にも聞こえないように、一人小さくつぶやいた。