創作新選組

□懸隔。
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※なんかもうグロい。救いようがないくらいどうしようもない文。何が書きたかったのか自分にもわからない。





ざくり、ざくざく。
刀を突き立て、思い切り引く。
どろどろと溢れ出す赤に塗れて。

「無駄なことをするな。」
「無駄では、ありませんよ。」

険しい顔で、沖田に近付く斎藤。

ざくり、ざくり。

「もう動いていないじゃないか。」

「だからこそですよ。」
人は、息の根を止められたら、痛みは感じないのだろうか。

「そんなの、当たり前だろう。」
何故ならば、死んでいるのだから。
痛みも何も、感じるはずがない。

「人は死んだら、魂は何処に行くのでしょうか。そしてその魂は、どうなるのでしょうか。」

動かなくなった屍を、じっと見つめる沖田。

「その魂は消えるのですか。それとも、生まれ変わるのですか。」
そしたらその魂の記憶は、どうなるのでしょうか。

「ねえ、一くんはどうだと思う?」

「そんなこと、俺が知るわけないだろう。」


ぼたり、ぼたり。

刀から血が滴る。

「私は、今、生きているのでしょうか。」

血に濡れた手で、自分の心臓部に手を当てる。
けれど、動いているかなんていまいちわからなかった。

「ああ、お前は、生きている。」

血に濡れた手で、沖田の頬を触る。

べとりと血が顔に付き、顔をしかめた。

「お前は赤が似合うな。」
「一くんだって。」

再び、沖田は屍に目をやる。

ざく、ざく、ざく。

胴体から、腕と足が離れた。

「…いつまでそちらを見ている。」
「ふふ。嫉妬ですか?」

けれど視線は、赤に塗れた物体に。

「それはもう動かない。」
「知っていますよ。けれど、もう一つ気になることがあるです。」

人の心というものは、一体どこにあるのでしょうか。

「斬っても斬っても見当たりません。」

「当たり前だ。心なんてものは、存在しないからな。」
「そうなんですか。」

言われて見れば、そうかもしれない。
道理で見付からない訳だ。

沖田は屍から刀を抜き、血を拭いた。

「やっとこちらを見てくれた。」
「寂しかったんですか。」

カチンと刀を鞘に納め、斎藤を見る。
真ん丸い透き通る瞳には、赤で汚れた自分の顔が映った。

「綺麗だ。」
べたべたと、血の付いた手で顔中を触られる。

「止めてくださいよう。くすぐったい。」

「お前の瞳には、何が映るのだろうか。」

目元を触れられ、反射的に目を閉じた。
ぬるりとまぶたをなぞられる。
べろりとまぶたを舐められた。

なので、仕返しとして一くんの目を抉ってやった。


これでもう、何も映るまい。


(ぐしゃりと目玉を潰してやった。)

懸隔。


病み沖田に病み一。
何かもう…ごめんなさい。

/(^q^)\

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