GUEST ROOM
□BLACK GIRL3
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シェフと二人、私の部屋探しをしているとシェフが私に尋ねてきた。
「お前は、何でここに来た?」と。
「、、、覚えてないんです。あんまり。」
「?」
「自分の名前すら、うろ覚えで、、、。ただ歩いてたら、ここに来てて。」
「、、、ここには、人生に迷ったやつが来る。と、グレゴリーに聞いた〜。」
「、、、。」
「ここにいるのは、人生・現実から逃げてきたやつばかり〜。俺も、カクタスガンマンも、みんな逃げてきた。」
「ニゲル、、、。」
『ニゲル、、、ダレカ、、、イタイ、、、コワイ、、、逃げたい。』
「どうかしたか?」
「あっ、いえ、何でもないです。」
「?そうか。」
、、、なんだろ。さっきの、、、。
『コワシタイ、ミンナ。』
ズキッ!
「っ!!」
「!大丈夫か?」
「、、、はい。」
フラフラと、立ち上がる私にシェフは心配そうにたずねた。
「まだ、休んでたほうがいいんじゃないか?」
「部屋で休みますから、いいですよ。」
心配をかけないよう、少しでも明るく振舞ったがやはりシェフは、心配そうにしていた。
「にゃ?レイ、大丈夫にゃ?」
「ネコゾンビ、か。」
「何で、シェフと一緒にいるにゃ。」
「食堂で倒れた。こいつの部屋を知らないか?」
「レイの部屋なら、こっちにゃ。」
「ありがとうございます、、、。」