GUEST ROOM
□BLACK GIRL2
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まずは、隣の部屋。
「、、、鉄格子。」
よし、見なかったことに、、、。
「、、、おなか、空いたにゃ〜、、、ご飯、まだかにゃ〜、、、。」
、、、よし、覗こう。
部屋を覗くと、そこには継ぎ接ぎの猫がいた。
「かわいい、、、。」
「そこにいるのは、だれにゃ?」
、、、ば、ばれてる、、、。
「入ってくるにゃ。」
「は、はい!」
ギギッ、、、
「君は、だれにゃ?」
たった1つの鉄格子のついた窓から入った月光に照らされた、継ぎ接ぎだらけの青年(猫)
「えっと、私は『レイ』です。」
「レイは、ぼくが怖いかにゃ?」
「いえ、むしろかわいいです。」
「、、、。」
微妙な沈黙が少し続き、猫がつぶやいた。
「ぼくは『ネコゾンビ』。いきなりだけど、君は早くここから出るにゃ。」
「、、、なんで?」
「何でって、、、君は元の世界へ戻りたくないのにゃ?」
「なんとなく、、、。」
「、、、そうなら、勝手にするにゃ。ここの住民は曲者だらけにゃ。君も気をつけるにゃ。」
「もうすでに、身をもって知っています。」