Novel
□過去拍手置場
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タンッと床を蹴り、シャンッと脚に付いた鈴が鳴る。
ふわりと目の前を掠めていくのは柔らかな綾布で、いい匂いがした。
僕を射抜いたその瞳は、青空の様に澄み切っていて、深い海のような瑠璃色でもあった。
君が欲しい。
それは叶わない願いであり、手を伸ばせば届くような小さな願いでもあった。
君に白い花をあげよう。
君に覚えていて欲しいから。
君に赤い花をあげよう。
君に教えてあげたいから。
君に青い花をあげよう。
君と一緒に行きたいから。
言い訳
珍しく精神がそこそこ生きてたんです・・・