今日から始マる!
□1ノ旅 渋谷家のマいにち
2ページ/4ページ
そして、着いた渋谷家。
「助けてくれて、ありがとうね。渋谷の妹ちゃん。」
「いえいえ〜。とんでもないですよぉ〜大賢者さん♪」
「おいおい〜それはナシでしょ〜。」
といって、ひととうりわいわいやった後に、
「あ、有利お兄ちゃんに用があるんですよね?今日行くんですよね・・・。あっに。あ、どうそ。」
ガチャッ
と、玄関のドアを開けた――瞬間
「リウーーーーーー!!!!」
ガバッ
と抱きしめてきた、勝利お兄ちゃん
「ただいま。勝利お兄ちゃん!」
ぎゅぅぅぅぅっ
と抱き返すのが、学校から帰ってきてからの日課です。勝利おにいちゃんは、自分のことを、『お兄ちゃん』って呼んでくれることが、すっごく嬉しいんだって。
「こんにちは。渋谷のお兄さん♪」
「なんだ。また来たのか。弟のお友達。」
じぃーー。
「そりゃきますよぉ〜。」
あははっ
「あっ!リウ!!村田!!」
ばたばたっ
「ただいま。有利お兄ちゃん。」
「おかえり。」
「もう行っちゃうの?」
お兄ちゃんは、少し申し訳なさそうにして
「うん。じゃないと、ギュンターが泣いて、ヴォルフラムがうるさいし・・・。ごめんな?」
.