時空を超えて
□はじめまして
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只今、こちらは鎌倉…
あの後、九郎殿源氏御一行と共に、鎌倉に来たわけですが………
「時空が違っても鎌倉は鎌倉…かぁ……」
つい今朝会った海とこんにちはをした…そりゃそうだよね〜“鎌倉”に住んでいるんだもの
「?どうしたんだい?ながれちゃん」
小さくため息を付くと、それに気づいて不思議そうに首を傾げる景時殿
「あのですね?……時空や時代が違っても鎌倉は鎌倉なんだなぁ…と思いまして」
だいぶ海から離れたが、ほんの少しだけ潮の香りがする風を身にまとい気持ちよさげにして言う
「そっか〜そういえば、君は鎌倉生まれなんだよね」
「はい………でも、なんだか……」
違う意味で懐かしいような気がする─────
「………?どうかしたのかい?」
彼の声にハッとして何でもないと返して、進む方をみた
「あ、あの、今どこに向かっているんですか?」
ふと、気になったので、景時殿に聞くと
「あぁ!これから俺の家に行こうと思ってね」
「えっ!で、でも!報告とか、しなくちゃいけないこととかあるんじゃないですか!?」
驚いて、大丈夫なんですか!?と、いうと、俺は九郎たちの報告の後だから大丈夫だよと言われてしまった
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