カイレン+…

□カイレン+リント
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(今僕は死にそうなくらい暑い。
人に挟まれ…いや、正確に言うと掴まれている。)

「もうヤダ…」
「何が?」

右腕にベッタリ引っ付いているKAITOが僕に顔を近づける。

「いい加減離して、暑い。」
「だって、リント」
「は?KAITOが離れればいいじゃん。お前見てて熱い。マフラー外せよ」
「あ、レン、暑いならアイスいる?」

KAITOがリントを無視して僕の腕に引っ付きながら尋ねた。
リントが不満そうな顔をして負けじと引っ付く。
(余計に暑いんだけど…)

「レン、扇風機持ってこようか?」
「本当?!2人とも」
「よし、扇風機取りに行ってくる」
「ありがとう」

僕は2人に礼を言った後、アイスを取りに冷凍庫へ歩いた。
リントは物置に走って行った。
僕は冷凍庫を開ける。
ひんやりとした風が心地よい。
そしてガリガリ君に手を伸ばした。

「レンー俺も、」
「了解っ!」

僕はガリガリ君を2つ持ってリビングのソファへ向かった。
KAITOはアイスを見て顔を輝かせた後、自分の太ももを叩いた。

「?!/////」

僕はその行動を瞬時に理解し、ブンブンと首を横に振った。
するとKAITOが僕の手を引っ張った。
僕はそのままKAITOに倒れてしまった。
(…KAITOの匂い…)
ハッ、と気が付いて起き上がろうとした。
だけれどもKAITOの腕が腰に回されて動けない。
KAITOを見ると満面の笑みを浮かべていた。
僕はあまりにも近い密着に頬が熱くなった。
するとKAITOが僕からガリガリ君を2つ取った。
1つは僕の口、もう1つはKAITOの口に入れた。
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