レンカイbook

□絶対服従!
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「……………」
「レン…様?」
「ムカつく…」

僕の主、レン様がボソッと呟いた。
「誰がですか?」なんて聞いたら殺される。
レン様はSだからムカつかれた相手はタダじゃすまないだろう。
この場合は傲慢とかいうのかな…?

「アカイトの奴ムカつく。本当ムカつく。」

レン様は呟く。

…俺が居るの忘れてません?
目の前で跪かせておいて放置ですか?!
まぁ、そんなレン様が好きなんだけど…。
でも、僕はMじゃないからね!
どっちかって言うと…う〜ん…きっとSなんだろうなぁ…。

「カイト、」
「はい!」
「アカイトの所に行ってくる」
「はい」
「戻ってくるまで、跪いとけ」
「…え?」
「んだ?俺様に口答えすんのか?」
「いえ!待ってます!」

レン様は口角を少しあげて「いい子だ」と言って出て行った。

スッ

僕がいい子に待っていると思いますか?!
待つわけないでしょう!!
馬鹿王子!!

僕は切断の間へ向かった。
ちなみに、切断の間というのはレン様が説教をする部屋だ。
スパン、と一刀両断みたいに説教される。
だからいつしか'切断の間'と呼ばれるようになった。

僕は切断の間が少し開いているのに気が付く。
その隙間から切断の間を覗くと信じられない光景が目の前に飛び込んだ。

レン様は両手を後ろで縛られ、両脚には足枷がついていた。
覗く角度を変えるとアカイトだけしか居ないはずの切断の間には
ミクオ、リント、メイト、ルキ、キヨテル教師、がくぽがいた。

あんな大人数いたら流石のレン様も…やっぱり。

僕はレン様を見る。
涙目で奴等を睨んでいた。

「流石のレン様も、これじゃぁ…無理だなぁ」

嘲笑うアカイト。

「お前等…全員打ち首だぞ!」

刃向かうレン。

「そんなこと、無理でござるよ。レン殿。」

ニヤニヤと笑みを浮かべるがくぽ。

「でも、奉仕してくれるんだったら、解いてあげる」

レン様に近づくミクオ。

「今日は保健体育の授業を致しましょう。特別講師も沢山いらっしゃいますし」

レン様の顎を指し棒で上に向けるキヨテル教師。
流石の僕も見てられず、部屋に入ろうとした。
その時!!
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