レンカイbook

□風邪なんか…【短編】
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「リンちゃぁぁぁーん…参上っ!!」

そう言ってリンはリビングでソファに座っているミク姉に抱き付いた。

「わっ?!リンは朝から元気だね(笑)」
「あ、うん(笑)ミク姉、朝ご飯は?」
「確かハムチーズパン」

俺はリビングを見渡した。

KAITOがいない…。
…こんな時間まで寝てるなんて、今日から旅行なのに。

「めーこ姉、KAITOは?」
「ああ、レン、あのね…KAITO…変なウイルス拾ってきたみたい」
「ほぼマスターのせいですが。」
「ルカちゃん…そんな哀れみの目で見ないでよ…」


…バカイトめ。
でも、今日からの旅行はどうするんだろ?


「でね、レン。綺麗で美しいマスターからのお願い」
「自画自賛するな」
「てへ☆」
「どうせ、旅行中止だろ?」
「Waht?レンだけお留守番だそうですよ。」
「な、なぬぃ?!」


3日間も彼奴と2人っきりなんて…そんな…。
でも、流石にKAITOだけ置いていくのも気が引ける。

「レン、頼まれてあげて」

リンが横から口を挟む。
ぶつぶつと文句を言う俺。
…内心嬉しいけど。
だ、だ、だって…KAITOと…ふ…2人っきりだよ?!
嬉しいに決まってる…。
理性を保てるかが心配だけど。

「あぁ!!もうっ!!いいよ!!行ってらっしゃいっ!!!」
「Is it true?!」
「じゃぁ、よろしくするわね」
「マスターの言うことを聞いてくれるレン、大好き!!」

そう言ってマスターは抱きついた。
ルカとめーこ姉が嬉しそうに話している。
そんな中リンが怪しい笑みを浮かべて、ガッツポーズをした。
その後リンはミクに抱き付いた。
マスターは俺から離れてがくぽを呼んだ。
そしてそそくさと用意してドアノブに手をかける。

「いってらっしゃい」
「「「「「いってきまーす」」」」」
「いってくるでござる」

そう言って皆は家から出て行く。
俺は朝食を2つ持ってKAITOの部屋へ向かった。
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