レンカイbook

□初めてのキスは涙の味がした。
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〜プロローグ〜

「ごめんね」
その一言で俺等の恋は終わった。
泣き虫のキミが笑って「ありがとう」と言った。
強がりの俺が泣いて「ごめんね」と言った。
キミと初めて口づけを交わした。
涙の味がしたんだ…。
口づけを交わして抱き締めたら発車のベルが鳴った。
「もう…行かなきゃっ」
キミに突き放された感触…今もハッキリ残ってる。
優しく…それでいて乱暴に突き放された。
あれから2年。
キミは今どうしてるかな…
キミに1つ聞きたいことがあるんだ。
ー今でも俺等愛し合えるよね?ー
この恋やり直そう?
1からのスタート。
それでもいいなら俺等の宝物に入っている指輪をはめてあの場所へ…。
これが…君からのメッセージ。
電話の通話音声メモに入っていた。
今なら僕ら…

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