そうして、気を失ったアリエトが次に目覚めた時は―――
「…‥う、此処‥は??」
何と、見知らぬ城の一室だった。
「わたし、は‥一体??」
ズキリ、と頭が痛む。
其の痛みのお陰なのか、其れまでぼんやりとしていた思考回路が一気にクリアとなり
「そうだ。私は不死王ハーヴェストに一騎打ちを挑んで―――」
屈辱的ではあるが
負けた、という事実を思い出した彼女がギリリと悔しげに歯を食いしばった瞬間だった。
『恋に落ちるまでのカウントダウン3 2 1』
「ようやくお目覚め、ですか」
「ッ///」
「待ちくたびれましたよ」
くっくっく、と。
ドアに背を預け、声を殺して笑うのは言わずと知れた不死王ハーヴェストであった。
そして憎い不死者の王の姿を見つけるなり
「何の真似だ??何故私を生きたまま捕らえた??もしや‥人質にでもするつもりか??」
フン、と鼻で笑ったアリエトは思い切り目の前の優男を睨み付けると
「だが残念だったな。私に人質としての価値など無い。負けた戦士には死あるのみだからな」
なんて酷く自嘲気味な口調でそう言ってのけたのだ。
其れは誇り高き神族の習わしらしく。
捕虜と化した戦士は自決をしなければならないとされ、もし其れが不可能な場合は仲間に殺されても致し方ないとされていたのだ。
だから、アリエトも自ら命を断とうと愛剣に手を伸ばしたのだが―――
「おっと」
「!!」
「そうはさせませんよ」
突然、ハーヴェストにガシッと腕を掴まれ敢え無く阻止されてしまった。
其れが許せなくて
「は、離せッ///」
と言って暴れようとした瞬間―――
「きゃっ///」
急に視界が反転したので、ビックリした女神がハッとして目を大きく見開いた時には既にもう遅かった。
「…‥愛しの我が女神アリエトよ。貴方をみすみす殺させやしませんよ」
「ッ///」
ニヤリと口端を釣り上げ、ギラギラと欲望に濡れたハーヴェストの瞳がアリエトを捕らえたので
「い、いやっ///」
其の突き刺さる様な情熱的で真っ直ぐな視線にアリエトはカァッと頬を赤らめ、嫌々と首を振ってみせた。
だが、天敵であり憎き神族の筈の女を愛してしまったハーヴェストは嫌がるアリエトを無視して
「もう君は俺のモノだ。勝手に自決するなど‥此の俺が許しませんよ」
「あっ///」
ぐっと彼女の顎を掴み固定すると
そのままキスしてやったのだ。
むちゅうっ、と。
瞬間、アリエトの表情が引き攣(つ)り険しくなった。
「んんぅ〜っ///」
嫌だ。
苦しい。
何でよりによって私なの?!
心の中で色んな疑問と気持ちが混じり合い、アリエトを苦しめる。
だがハーヴェストは愛しの女神と念願のキスを果たして興奮して居るのかズボンの中身をコレでもか、という位勃起させ
「はっ‥アリエト」
「ッ///あ、ハ‥ハーヴェスト?!」
更に、アリエトの太腿や股間にわざと押し付けアピールしてやったのだ。
己の欲望を。
そして
「顔が真っ赤ですよ??おや、キスは初めてでしたか??全く、可愛い人だ君は」
ペニ/スを押しつけられ、恥ずかしさで真っ赤になってしまったアリエトをわざとらしく煽ってやれば
「ちっ‥ちがっ///そうじゃなくって!!」
じたばたと、懸命に身体を動かし何とか逃れようともがくアリエトの姿が目に入り。
まるで生娘の様に初々しい反応を見せるアリエトに愛しさを覚えたハーヴェストは思わず表情を緩めてしまった。
「フフ、そんなに可愛い反応をされると‥もっと苛めたくなってしまいますね」
そう言って
薄手のワンピース一枚しか纏っていなかったアリエトの身体をギュッと抱きしめ
「あっ///」
突然の抱擁に彼女が驚き、硬直してしまうと
「さぁ、愛し合いましょう。アリエト。永遠に、ね」
「ッ!!」
一瞬の隙を狙って、ハーヴェストはアリエトの服の中にスルッと手を差し入れて素肌に触れて来たのだ。
其の、何とも言えない人肌の感触にゾクッと悪寒を感じて震えるアリエト。
「やっ///」
そして慌てて抵抗しようとするのだが―――
「んん、あぁっ///」
時既に遅しで。
鎧の上からでは分かりにくい、其の標準より遥かに大きい胸を両手でやわやわと優しく揉まれたアリエトは思わず甘い声を漏らしてしまった。
「あ、やめてっ!!‥ハ…ハーヴェストォっ///」
其れはまるで自分の声では無い様な、酷く甘くて男に媚びる様な妖しさを含んでいたので
「フッ。そんな顔と声で言われても…説得力が有りませんよ??」
「やぁああんんっ///」
ニヤニヤと厭らしい笑みを零したハーヴェストは硬度を増していく胸の突起に指を絡めて玩んでやったのだ。
キュッ、キュッ、クリクリ…‥
「んん、はぁっ!!い、いやぁ!!胸を…弄らないでぇえっ///」
まだ自慰すら体験した事の無いアリエトにとって、其れは未知なる耐え難い体験だった。
「ですが…此処は苛めて欲しいと訴える様に尖っていますよ??ねぇ、アリエト」
「違うのっ///そ、そんな事無いのぉっ!!」
「違わないでしょう??こんなにコリコリにして‥厭らしい身体だ」
「ッ///」
ハーヴェストの指摘通り
すっかり勃起して其の存在を主張する様に膨らんだ乳首はとても厭らしく、エロティックだった。
だからアリエトも其れ以上は否定出来ず、バツが悪そうにふいっと顔を背けてみせたのだが。
「では此方はどうでしょう??」
「ひっ///」
ぐいっとスカート部分を捲くられて
下着を一切付けて居無かった其の美しい裸体が外気に晒されてしまい
「止めて!!お願いハーヴェストッ///み、見ないでぇえっ!!」
慌てた女神はせめて秘部だけでも隠そうと両手で胸や茂みの部分を隠そうと試みるが―――
「無駄、ですよ」
「あぁあっ///」
両手を掴まれた挙句、頭上で纏められてしまい
敢え無く阻まれてしまった。
更に
「ホラね。此処はすっかり其の気ですよ??」
「ふぁっ?!」
まだ何もしていないのに茂みまでぐっしょりと濡らしていたアリエトは、いきなり秘部を指で弄られビクッと震えてしまった。
そして、あそこから零れる蜜をそっと指先で掬(すく)ってみせたハーヴェストはニヤリと笑って
「こんな風に、ね」
「!!!!!」
アリエトの前にわざと指を突き出して濡れ具合を見せつけた挙句
そのまま指にべっとりと纏(まと)わり付いた蜜を舌先でペロッと舐めてみせたのだ。
無論、女神の目の前で。
そうすれば
「〜〜〜っ///」
言うまでも無くアリエトは耳まで顔を赤らめてしまい
「や、もぉ!!馬鹿ぁっ///」
最低だ!!と罵らんばかりに顔を背けては目尻に涙を溜めて怒ってみせた。
しかし、ハーヴェストはそんなアリエトも可愛いと本心で思っていたので
「さぁ、存分に可愛がって差し上げますよ。我が女神よ」
「!!!!!」
媚薬を垂らした二本の指を無理矢理膣中に突き入れてやったのだ。
ずぶりと。
「ッ、あぁああああっ///」
其の激痛にも似た余りの衝撃に気丈なアリエトですら身体をガクガク震わせ、思わず涙してしまったのだが―――
「ふぅううんっ///」
じんじんともどかしい感覚が膣壁に走り
ゾクッと悪寒にも似た快感を覚えたアリエトは焦点の定まらない目で憎き不死者の王を見上げてやった。
しかし、睨んでいるつもりだったのに
「あっ///」
ぐちゅぐちゅと程良く蕩けた蜜壺を二本のごつごつした指で犯されると睨み続ける事など出来なくなり
途端にとろんと蕩けた様な、そんな甘い表情と快感の色に濡れた目に変わってしまったのだ。
其れを満足そうに眺めて居たハーヴェストは薄く笑って
「気持ち良いですか??」
と言ってわざとアリエトが感じるであろう、奥深い部分を指で突いて抉ってやったのだ。
ズンッ、と。
瞬間、バチバチと火花にも似た感覚が身体を駆け抜け
「ひぃいいいいいっ///」
アリエトは処女であったにも関わらず、指だけでイってしまったのだ。
同時にぷしっとあそこから潮が吹き出し。
「あっ///あぁ、ああっ!!」
切なげに身体を震わせた彼女は、初めて体感する快楽と潮吹きに堪え切れず、思わず涙を流してしまった。
「な。なんでこんなっ///」
ぽろぽろと流れ落ちる涙。
今まで恋だの愛だの、そういう事に無縁だったアリエトにとって大切な『初めて』がよりによって凌辱、という形で奪われるのはやはり何よりも耐え難い事であり。
普段は気丈に振舞って居ても結局は『女』である事に変わりは無いので
「ひどい‥わたしだって、初めては好きな人が良かったのに///」
と、遣り切れない気持ちで呟いた瞬間だった。
「なら俺を好きになって下さいよ」
「はぅううっ?!」
急にズンッ、と鈍い痛みが膣内を襲ったので
何事かと思ったアリエトが恐る恐る下半身に目をやれば
「やっと‥一つになれましたね、アリエト///」
「あぁっ!!ハ…ヴェスト?!」
何とアリエトの意思も無視して勝手に下半身を結合させたハーヴェストの意地悪な笑みが目に映って
「い、いやっ!!抜いてッ///おねがいだからぁあああっ!!」
まさか初めてが憎い不死者の王だなんて信じられなかったアリエトは必死に懇願し、何とか逃げようと暴れてみせたのだが
「無駄ですよ」
「ひぐうぅうううっ///」
すかさず腰を前後に振ったハーヴェストのせいで其れも叶わなくなる。
しかも
「あぁっ///や、なにこれっ!?中、じんじんするのっ!!」
ぐちゃぐちゃに濡れた秘部を貫かれ
ズッズッズ、と肉壁が逞しい雄根に擦られる度に何とも言えないもどかしい快感がアリエトの身体を襲ったので
「はぁあああっ///やんっ、か‥感じちゃうのっ!!ハーヴェストォオオオッ///」
全身の血液が逆流する様な、そんな錯覚を覚えるくらい激しい快楽に苛まれたアリエトは憎い男にただ揺さぶられ、貫かれる事しか出来なくなってしまったのだ。
「んぁ、んあぁああっ///」
「くっ///」
其の壮絶な快感に比例するかの様にアリエトの膣内がぎゅうぎゅうと派手に締り
硬さを増したハーヴェストの雄根は呆気なく子宮に向かって精液を発射してしまったのだ。
ビュルルルッ、と。
「〜〜〜っ///」
其の不思議な感覚にアリエトもぶるっと身震いし、反応してみせるが―――
「ッ、あ‥ハーヴェスト///」
「アリエト‥…///」
もう限界だったのか
眠たそうに半目を開けて居た女神は憎い筈の不死者の王の首に腕を回し、確かにこう呟いたのだ。
「お願い、キス‥して??」
と。
其の、思ってもみなかった女神のお願いにふてぶてしいハーヴェストも
「なっ///」
と言って顔を赤らめる始末。
其れでも、そっと目を閉じ安らかに眠りに付いた女神に少しだけ残念そうに肩を落としては
「…‥次に目覚めた時は。君の望むままに愛して差し上げますよ」
などと言って、何処か嬉しそうに女神の唇に優しい口付けを落とすのだった―――