オリジナルストーリー

□青春グローリー
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1.始まり





今年も、また春がやってきた
桜が満開に咲き・・・

今日俺は、高校生になる。





俺の名前は須山 陸
まあ、普通の高校生だ。
ゲームが大好きな俺は朝からゲームが手放せなくて、電車に乗っている間でも携帯ゲームをしていた。とにかくゲームオタクといってもおかしくないほどゲームが大好きなんだ


「おっはよーう!!陸っ」

といきなり背をおもいっきり叩かれ、須山は少し苛つきながらも声のした方に顔を向けた
まあその叩いてきた相手が誰かなんて、須山はとっくのとうに気づいていたが・・・
一応、ソイツの顔を覗きこむかのような形で睨み付けた
「また朝からゲームしてんのかよ〜」
「・・・朝から元気だな、光は」
コイツの名前は墨谷 光。
俺の隣の家に住む幼馴染みだ

「あったりまえだろー!!今日はよ、待ちに待った入学式だぜ!俺達やっと高校生になったんだ。って思ったら涙が出ちまう・・・」



「・・・ただの入学式だろ、それにお前それ中学の入学式の時にも言ってたよな」

「あり?そーだっけか?」
「相変わらず中身は何も変わらず、だな」
「陸だって何も変わってねーじゃん」
「俺は結構変わったぞ?中身が大人になった」
須山は軽くドヤリながら言う
「はあ〜?どこがだよ〜」

「・・・まあ、強いて言うんなら・・ お前よりは随分大人だぞ?俺は」
「あぁ!?俺の方が大人だろ」

「黙れ、厨二病が」


「ひ、ひでー・・・」

二人はギャアギャアと静かな朝から騒ぎながら高校へと向かっていった


これから通う高校には、
たくさんのドキドキを感じていた・・・

友達ができるだろうか?
勉学についていけるだろうか?
不良とかに絡まれないだろうか?


・・・けど、
何があっても俺は




乗り越えてみせようホトドキス。


須山はそう心に決めて、
高校の正門をくぐっていった







「それで光はいつまで俺についてくる気だ?」


高校の正門をくぐったのと同時に、
須山は墨谷に向かって問う
墨谷はポカーンと呆気にとられながら、須山を見下ろしていた

「・・・・はい?」
「だから、お前はいつまで俺についてくるんだ?ここは俺がこれから通う学校だぞ」
「え、あの・・・いや」

「・・・・・?」



「俺もこの学校に通うんだけど?」

墨谷の一言に、須山は目を点にする
須山は幼馴染みの墨谷が同じ高校に行く、
ということを知らなかったのだ・・・






「また、お前と同じ学校か・・・」

嫌みたらしく須山はボソッと言う
そんな事は気にせず墨谷は嬉しそうに須山をみつめていた



「俺は陸と同じ学校で嬉しいぜ〜」

「俺は飽きた」


「ひでーひで〜ぇ、カッコイー俺が同じ学校で嬉しいくせに素直じゃねーのな」
「どこの誰がカッコいいんだよ」
「須山陸君の隣の家に住んでて幼馴染みの墨谷光くんだよ〜〜」

「黙れ、ナルシスト」


「あーー!!今の一言で俺のガラスのハートにヒビが入ったぁぁああー」







「はいはい・・・」


コイツと同じ学校だと、
また騒がしくなりそうだな・・・。

須山はそう思うのだった。






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