創作

□ぼくのわたしの天然記念物保護法
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ぼくは心配だった。


かわいくて明るくて優しくて勉強ができて運動神経がよくてスタイル抜群の君が、どうしてぼくなんかの側にいてくれてるのかわからなかった。


ぼくはブサイクで根暗で無愛想で頭が悪くて運動音痴で男のくせに小柄で筋肉もあんまりついてなかったから、余計に不安なんだ。


君がいつか、冷たく笑いながら向こうのどこかへ歩いていってしまうのかと思うと、怖くて怖くて仕方がないんだ。


君はぼくを好きだと言ってくれるけど、それが本当だという確証はどこにあるんだろう。


手を繋いだりキスしたりデートしたりしたのは全部罰ゲームかなにかだったらとつい思ってしまうんだ。


ねえ。わかるかな?


だからだよ、だからこそぼくは君と繋がってたいんだ。


ぼくはぼくの右半分で、君の左半分。君はぼくの左半分で、君の右半分なんだよ。


大丈夫。きっとうまくいくさ。


「ねえ、ほら。こうすれば安全だね」




end.

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