Wake by Sleep

□見つけたひと
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「リュウセイ、ねぇ…リュウセイ!!」

最後尾のブリッランテは一つ前のリュウセイの裾を何回も引っ張った

だが一向に不機嫌なままのリュウセイは気づかず歩くばかり

ブリッランテは気づいていた、リュウセイはクラトスに言われてから不機嫌になったのが

二年もの時が経とうとやはり妹は姉の事を分かっていた

姉がクラトスに対しての態度が気になるブリッランテ

もしや恋しているのでは、なんて考えていた

「…でもそう考えるとアルヴィンやゼロスの立場が可哀想よね〜」

ブツブツと独り言をこぼし山を降りようとするとブリッランテが二人を止めた

「どうした?」

リュウセイのこの言葉にブリッランテはため息を漏らした

「あのね、何考えてるのか分からないけど私らはこのままの格好で王都には入れないの、そのぐらい覚えてても良いんじゃない?」

「すまない…」

あのブリッランテに言われてもリュウセイは流すような回答しかしない

「ねぇ、ナレ軽く馬鹿にしてるよね、これでしてないっていったらどんな神経してんのよ」

ー…え?何のことかな(´・ω・`)

「っ古よりし…」

「妹ストォーップ!!」

「むぐっ、」

アルヴィンが何とか妹の口をふさぎこの場を荒れ地にせずに済んだ

「だれのせ…」

「実体のないものに言うなって、王都行くんじゃねぇのか?」

「そ、そうだった…」

ブリッランテは本来の目的を思い出し深呼吸をした

「…木の棒がないから足で描くか」

そう言いブリッランテは片足を少し前に出しそのまま一回転した

すると見事にきれいな円が出来た

なかなか慣れていると思うのは私だけか?

「…とりあえず、今のリュウセイはお取り込み中だから今回は一人でやらせて頂きますっと」

トントンと軽く跳ねてからブリッランテは片足をおもいっきり上げ振り落とした

するとそれぞれの方角に赤黒い波動が流れた

「すげ…」

アルヴィンがあっけを取られている間ブリッランテは集中しだした

徐々に光が強くなり一瞬その場が光に包まれた

光が弱くなるとアルヴィンの目の前には二人の男性がいた。

それもかなり見覚えのある

「私がリオンでリュウセイがゼロスだよ…うーん、まじめなゼロスって気持ち悪いわね〜」

全くもってその通りだがファンに悪いので謝ります

すま〜ん←(殴

とりあえず、気持ち悪いゼロスを…失礼、大人しいゼロスの格好をしているリュウセイを最後尾にし、また歩き出した
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