*lover is rain man*
「梅雨入りか…」
元来、雨男である瑛*士は溜め息をついた。
雨は嫌いではない。
しかし、やっぱりなんとなく憂鬱な気持ちになる。
ライブから数日経ち、徹*平とは、あれ以来会えずにいた。
〜♪♪♪
不意に携帯が鳴る。
徹*平からだ。
「もしもし、徹*平?」
「瑛*ちゃん、よかった…まだ仕事ちゃうんやね?」
電話は毎日している。
会えないのならせめて、声だけでもお互いを感じていたいからだ。
「どうした?昼に電話してくるなんて、珍しいな?」
「…雨。」
「ん…?」
「雨が降ってきたから、瑛*ちゃん何してんのかなって、思ってん。」
ほらね。
やっぱり、雨も悪くないだろ?
大好きな君の声が聞けた。
先程の憂鬱はどこへやら、瑛*士は笑顔になった。
* * * *
梅雨入りしてしまいましたね〜!
雨男の季節でございます(笑)
姫は雨が降ってきたら王子を想う
んじゃないかな〜と。
そしていつも傍にいるような気がして頑張れていればいいなと思います。