ぷよ小説倉庫

□片思いの掛橋
1ページ/28ページ

プリンプ魔導学校、教室にて−

朝のチャイムが鳴る前の時間、クルークは夜更かししてできたクマを擦りながら、本を読んでいた。

そこに近付いて来たのは……

「クルーク〜、おっはよ〜!」

アミティだった。

「ああ、アミティか、何の用だい?」

「何の用って…素っ気ないな〜あいさつしに来ただけだよ♪」

「…その手に持ってるプリントは何なのさ」

「エヘヘ、実は宿題を忘れちゃって…」

「見せないからね!」

「え〜!ちょっと待ってよ、まだ何も言ってないでしょ!?」

「キミはいっっつも宿題を忘れて、僕に頼ってくるじゃないか!たまには、自分の力でやるんだね!」

「う〜……見せてくれたっていいじゃない!」

「そうだ、見せてやれ。こんなに困っているではないか」

「何で怪狂が出て来るのさ!」

本からニュッと出て来た古の紅きタマシイは、この間の《クルークの身体乗っ取り事件》により、能力が増えた。

<周りの人と会話ができる>というのも、その中の1つである。

「クルークが見せぬと言うのなら、私が教えてやろう」

「わ〜い、怪狂優しい…ありがとう!♪」

満面の笑みをタマシイに向ける。

機嫌が良くなった怪狂は、こう言った。

「私で良ければ何でも教えてやろう。……勉強以外の事もな…」

「え?」

「あやクル〜っ!!?///」

「ふはははははは!冗談だ。身体がない今、そのような事はできぬしな…」

「…?何を教えてくれるって…」

「アミティのようなお子様は知らなくていいことだよ!!///」

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴ったので席についたアミティ。

シグは先程から、目を開けて眠っていたようだ。


アコール「それでは皆さん、授業を始めましょう」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ