HeaveN._maiN

□眠る天使と泣き虫サタン
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触れてみたいと思った

その瞳に、

したたる涙に

キミの………心臓(ココロ)に

触れられない、でも僕は

キミをこの闇から救い出してみたいと、思ったんだ。

話しかける

触れる


キミは壊される、壊さないでと叫んだ

でもね、僕は嫌がるキミをみて欲情してしまったんだ

最低だろ?

キミは僕に壊される

脈打つ鼓動

したたる水温


そして…飛び散る鮮血

ああ、僕がキミで染まっていく__

キミが僕を染めていく


なんて、なんて素晴らしいんだろう

こんな最高なことがあるだろうか!?

いや、僕はキミに入ってるんだ
ずっと恋い焦がれたキミに

支配してるんだ

ああ、夢よ覚めないでおくれ

あと少しだけ、焦燥感に浸っていてもいいよね?

キミの体温に、触れていてもいいよね??



___答える者はナイ

だって、キミは屍なんだから

キミは僕のお人形だよ

誰にもわたさない


硝子玉をはめ込んで、内臓をくり貫いて
きれいなドレスを着せたら完成さ。


綺麗だろう?

なにも不満などないはずだった


でも、ある日キミが話した

あなたは、さみしいのね


僕がさみしい?
そんな感情捨てたはずだ

泣いてるよ、


泣いてる?狂ってるだろう…キミは

僕はさみしくなんて、泣いてなんていないんだ!!

喉がちぎれるほど叫んだ

僕の目から暑いなにかが
こぼれおちる

あ……れ?

おかしい、そんなはずはないのに

どんどん、こぼれて、

止まらなくなって


キミが笑ったんだ

ほら、やっぱりさみしがりやさんだったんだね

天使のようだった


天使が迎えに来たんだ!!


つぎのひ、街中に一人の男と、一体のお人形が倒れていた

互いを抱いて、眠るように

2人とも笑っているようだった


オシマイ

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