HeaveN._maiN
□残酷の使徒
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キミは残酷で__
僕はそんなキミが、嫌だったよ
違う、
僕のせいじゃあない
何故血まみれなんだ?
僕が何をしたんだ?
わからない…全く…わからないよ
わかりたくもなかった
僕のシャツについた赤黒い液体は飛び散って
至るところにその痕跡を残して、いた
『僕じゃない!!』
片手に持っているのは、真っ赤に染まった小さめのチェーンソー…
今もなお回転を続け、ほとばしる液体を撒き散らしていた
『僕じゃないんだ!!ねぇ…キミモソウオモウダロ…?』
虚ろな瞳
バラバラの四肢
零れ落ちる液体は、白い身体をしたたって
まるで__芸術品のようだった
何故…?何故答えない?
なんで…なにもいってくれないの!?
辺りに漂う腐臭が、鼻をついた
これは…制裁
キミの罰を、僕が…
消してあげようと、思っ
裏切りの、代償
愚かなる、自己満足
その涙の意味なんて、知りたくもなかったよ
キミは、嘲笑と傷を与えてくれたね
とても…とても、
でね、
今日は何の日か知ってるかい?
世間で言う、『ホワイトデー』らしいじゃあないか
だから、僕なりのお返しをね、
日頃の感謝も込めて、考えてみたんだけどね
どうやら
キミは喜んで
くれたのかな?
動かないキミを引きずって
おっきなお皿に飾り付け
真っ赤に染まったクリームは泡立てて綺麗に飾るんだ!
飛び出た目玉は切り刻んで、砂糖を混ぜてトッピング
内臓は切り取って、クリームとまぜまぜ
ほうら、とっても美味しそうだよ!!!!
キミは僕のお返し、喜んでくれたよね?