会話文短編集
□●魔法のフライパン
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アイリーン「アナグラショッピング〜!!」
カノン「イ、イェーイ…」
コウタ「あ〜あ。とうとう定着化しちゃったよ…」
アリサ「カノンさん、無理してますね…」
アイリーン「本日の商品は〜…よろず屋さんお願いします！」
よろず屋「あいよ。今日のブツはこいつだ」
アリサ「ブツとか…大丈夫なんでしょうか？」
コウタ「まぁよろず屋さんだし…」
アイリーン「おやおや？ これは只のフライパンに見えますが〜？」
カノン「ほ、本当ですねー！ これは何なんでしょうか？」
コウタ「いや、フライパンでしょ…」
よろず屋「こいつぁただのフライパンじゃねえぜ。なんと誰でも料理が上手くなるって代物だ」
アイリーン「な、なんと！！」
カノン「す、スゴいです！」
コウタ「うさんくせぇ…」
アリサ「……」
コウタ「ん？アリサ？」
アイリーン「試しにやってみましょう！ カノン、お願いします！」
カノン「は、はい！ ではですね…今回はこのフライパンを使って揚げ物に挑みたいと思います」
アイリーン「火力が命と言われる揚げ物！ これはいくらカノンでも難しいかもしれないですね！」
コウタ「うーん…この茶番感」
アリサ「……」
カノン「出来ました！」
アイリーン「おぉ！ これはなかなか美味しそうですね。ではさっそく…」
アリサ「迷いなくいきますね…」
コウタ「もう食いたいだけじゃねぇか」
アイリーン「…んまーーーーい!! これはカノンの腕前だけじゃないね！確実にフライパンのお陰だよ」
よろず屋「だろ？」
コウタ「いやいや…そんなアホな」
カノン「コウタさんもいかがですか？」
コウタ「うーん…そこまで言うなら。………っ！ これはっ！」
アリサ「ゴクリ…」
コウタ「油の良さを最大限に引き出した味。しつこくもなく、かといって揚げ物本来の旨味を殺さずに外はパリっと中はふんわりジューシー。うまい！！」
アイリーン「コウタも絶賛！ この誰でも料理が上手くなるフライパンはこの一つ限り！」
カノン「で、でもお高いんでしょう？」
アイリーン「いえいえ！ 今ならアナグラショッピング特別価格！ よろず屋さんの誕生日記念として限界価格に挑戦しました！ よろず屋さん、おめでとう！」
コウタ「旨かった〜。ってよろず屋さん誕生日なの！？」
よろず屋「ありがとよ。ってことで今だけ3500fcだ！」
カノン「まぁお安い。こ、この価格ならお買い得ですね！」
アイリーン「今から30分の間なら3000fcポッキリ！ さぁ買った買った！」
アリサ「も、もらいます！ ください！」
コウタ「アリサ！！？？」
ソーマ「何やってんだあいつら…」