FAIRY TAIL
□act.16
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目が覚めたらそこには闇しかなくて
ああ一人なんだ、そう思ったら涙がでてきた。
とっくの昔に枯れたと思っていた涙が流れた。
『あ…れ…?おかしいなぁ。』
何度も何度も拭っても溢れてくる涙が
寂しいと感じていることを証明していた。
みんなと過ごしていくうちにまた人の温かさを知った。
一人に戻ることがこんなにも苦しく、悲しいなんて―
眠ってしまえば、こんな悲しみもないのだろうか?
そう思ったら急に眠くなってきて目を閉じた。
(―…何モカモ忘レテ消エレバイイ)
眠りにつく前にそんな声が聞こえた。
(オマエヲ縛ルモノナド何モ無イ、)
より闇の世界へと堕ちて行け―…
act.16 目覚めた闇
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