FAIRY TAIL

□act.14
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夜になりみんなが解散というとき。




『…しばらくの間、単独行動は避けた方がいいかもしれない。』


「確かにな。襲われる危険性がある。」


「なるべくみんなで固まったほうがいいわね。」





そんな話が、ネア、エルザ、ミラの間で話された。
そして3人は顔を見合わせ頷き合う。







「私はルーシィの家へ行こう。ナツとグレイも連れていく。」


『了解、私は「「ダメだ/よ。」」…まだ何にも言ってないんだけど。』


「どうせ街の巡回とかいいだすんでしょ。」







ミラの言葉に思わず肩をビクつかせたネアにエルザが怒る。






「そんなことして襲われたらどうするつもりだ!!」


『でっでもさ…』


「「でもじゃない!!」」


『あい…。』


「ネアも私とルーシィの家に来い!!」


『あの…本当に大丈夫だから!私の家の恐ろしさ知ってるでしょ?』


「それでもだめだ。」


『まじすか。』


「じゃあエルザ、ネアよろしくね。」


「まかせておけ。」









こうしてエルザはネアを引きずりながらルーシィ宅へと向かった。
中へ入ると、それぞれがくつろぎすぎている状態で、そこへルーシィが帰ってくる。






「サイコー!!!」


『ルーシィごめんよ。』


「多いってのー!!!」






ルーシィは荷物をナツへと投げつけた。








「ファントムの件だが、奴等がこの街まで来たということは
我々の住所も調べられているかもしれないんだ。」


「え!?」


「まさかとは思うが、一人の時を狙ってくるかもしれねえだろ?」


『だからしばらくはみんなでいたほうがいいって決めたんだよ。』


「そ…そうなの?」


「今日はみんなお泊り会やってるよ。」


「お前も年頃の娘だしな…ナツとグレイだけここに泊まらせるのは
私としても気が引ける、だから同席することにしたんだ。」


『私は半強制的だから。』


「ナツとグレイが泊まるの確定なんだ。」







みんなが騒ぎ始めもはや人の家だということを忘れている。






『ルーシィ…どんまい!!』


「もう諦めたわよ…。(泣)」


「それにしても、おまえたち…汗臭いな。同じ部屋で寝るんだ風呂くらい入れ。」


「やだよ、めんどくせ。」


「オレは眠ーんだよ。」


「仕方ないな。…昔みたいに一緒に入ってやってもいいが…今回はネアも…。」


「「ネアも…。」」


「アンタらどんな関係よ!!」


『さらりと爆弾投下しないでくれる?てか2人も反応しないでよ。』








こうして時は過ぎていきいつの間にか夜が明け始めた頃だった。
異常に外が騒がしいことに気がつきネアは1人先に外へ出た。





『先に行く!!』


「待てよネア!!」




嫌な予感が止まらず、気持ち悪い風が吹く。
胸の動機は最高潮にまで上がり頭に警報が鳴り響く。
人だかりができた中を割って入っていき前を見れば、







『レビィ…ジェット…ドロイ…!?』







木に括りつけられお腹にファントムの印をつけられた3人が目に入る。
3人は血を流し意識を失っていた。後から来た4人も驚きを隠せなかった。







「レビィちゃん…。」


「ジェット!!ドロイ!!」


「……ファントム…。」


『私、あの3人を下ろしてくる。病院に運ばなきゃ。』






ネアが歩き出すと同時に、後ろからマカロフがやってくる。





「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがな…
ガキの血見て黙ってる親はいねぇんだよ…。」





そして杖をにぎり潰す。







「戦争じゃ。」





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