FAIRY TAIL

□act.13
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帰ってきたネアたちは、まず状況把握のためにギルドの地下へと降りていった。
地下は被害を受けていなかったらしくまだ原型を留めていた。






「お!エルザとネアが帰ってきたぞ。」


「ナツとグレイも一緒だ。」


「見たかよ!!!ギルドのあの姿!!」


「ファントムめぇ!!よくもオレ達のギルドをぉ!!」


「うちとは昔から仲悪ィもんな。」


「今度は奴らのギルドを潰してやろうぜ!!!」


「おちつけよ!!相手はあのファントムだぞ。」







みんなが騒ぐ中なかへ進んでいくとマカロフは酒を飲んでいた。







「よっおかえり。」


『じー…昼間から酒…。』


「ただいま戻りました。」


「じっちゃん!!酒なんか飲んでる場合じゃねえだろ!!!」






ナツが喰ってかかる中、マカロフは思い出したというように
S級クエストの話を持ち出しそれぞれの頭を叩いていった。







「マスター!!今がどんな事態かわかっているんですか!!」


「ギルドが壊されたんだぞ!!」


『そいつどこにいんの?今から少し殺ってくるヨ。』


「まあまあおちつきなさいよ。騒ぐほどのことでもなかろうに。」








マスターは酒を飲みながら襲われたのは夜中で幸い怪我人はいなかった。
そうナツたちに伝えるが、ナツの怒りは収まらなかった。








「なっとくいかねえよ!!オレはあいつら潰さなきゃ気がすまねえ!!!」


『ナツ、少しは落ち着きなよ。』


「これが落ち着いていられるか!!」


「おいナツ!!ネアにまで当たるんじゃねえよ!!」


「うるせえっ!!」








それでも落ち着かないナツにマカロフは叱責の声を上げルーシィのお尻を叩いた。







「つーかちょっと待て……もれそうじゃ。」


「何で平気なんだよ…じっちゃん…。」


『ナツ…悔しいのはじーも一緒なんだよ。』


「だけどギルド間の武力抗争は評議会で禁止されてるの。」


「先に手ェ出したのあっちじゃねーか!!!」


「そういう問題じゃないのよ。」


「マスターのお考えがそうであるなら……。」








誰もが下を向き、悔しそうな顔をする。







「仕方…ないな…。」


『(ファントム…。いつもいつも…!)』


壊しちゃえば?狂う程に。


『!?』





ネアは驚いて周り見渡す。





『今、』


「どうかしたか?」


『グレイ…なんか、聞こえなかった?』


「何も。」


『そっ…か。』


「何かあったのか?」


『いや…なんでもなかった。』


「?」






その声は危険だ。頭の中ではそんな思考が働いていた。







「なんでもねえならいいけどよ。…もっとオレらを頼っていいんだぜ?」


『…!。ありがと、グレイ。』








そう言って微笑めば、グレイはそっぽを向いてしまった。
ネアは不思議そうに首を傾げるがまたすぐに元に戻した。








「(…反則だろ。///)」








この時はまだ気がつかなかった。
もうすぐそこに、闇は迫ってきてるんだってことに…。





=END=
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