FAIRY TAIL

□act.11
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テントの中で夜を過ごし朝になった。
エルザはルーシィとハッピーを縛り上げて待機する。
テントの幕が上がったと思ったら入ってきたのはグレイだった。





「エルザ!!?ネア!!?」





そしてグレイは縛られているハッピーとルーシィに気がついた。






「ルーシィ!!ハッピー!!」


『だいたいの事情はルーシィ達から聞いた。』


「おまえはナツたちを止める側ではなかったのか?グレイ。あきれて物も言えんぞ。」


「ナ…ナツは?」


「それは私が聞きたい。」


『ルーシィ…ナツはどうしたの?』


「わ…わからない村で零帝の手下と戦っていたハズなんだけど…。
そいつ等は片付けられてたのに、ナツの姿が見当たらなかったの。
そ…それでね…取り敢えずグレイのところにつれて行けって言われて…。」







ルーシィとハッピーがここまでの経緯をグレイに説明する。
呆気に取られているグレイに対してエルザは厳しく言い放つ。






「グレイ、ナツを探しに行くぞ。見つけ次第ギルドに戻る。」


「な…何言ってんだエルザ…事情を聞いたなら、
今、この島で何が起こってんのか知ってんだろ。」


「それが何か?」






仲間の口から出る言葉にしては、あまりにも無情だった。
ネアは黙ってその状況を見つめていた。






『(この様子じゃあグレイは譲る気無いな。はぁ…どうしてこう問題が多いんだろう…。)』







考えに耽っている間に話は進みエルザはグレイに剣を突き立てた。






『エルザ!?』


「おまえまでギルドの掟を破るつもりか。ただではすまさんぞ。」





グレイはそのままエルザの剣をつかむとと
エルザに丸め込まれず逆にエルザを圧倒する。






「勝手にしやがれ!!!これはオレが選んだ道だ!!!

やらなきゃなんねえ事なんだ。」


『グレイ…。』


「最後までやらせてもらう。斬りたきゃ斬れよ。」





そう言ってテントから出ていってしまった。
ネアは溜め息をつくと言葉を紡いだ。







『エルザ…グレイの勝ちだよ。あいつの覚悟は本物だ。』


「…。」


『このままじゃ話にもならない。まず先にやることは?』







エルザはハッピーとルーシィの縄を切った。






「行くぞ。ネアの言うとおりこれでは話にならん。
まずは仕事を片付けてからだ。」


『行こう。ルーシィ、ハッピー。』






こうしてテントからでて、深い森へと進んでいった。






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