FAIRY TAIL
□act.10
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『遅すぎる。』
ネアは溜め息を付きながらカウンター席に腰掛ける。
その近くでマカロフもため息をつき言葉を発する。
「まさかグレイも…。」
『だろうね。きっと気絶させられて強制連行されたってとこでしょ。』
「…ネア。」
『分かった。行ってくるよ。』
ネアはコーヒーを飲み干して席を立つと
外へ出よう歩きだしたところでエルザに出くわした。
『エルザ…。』
「話は聞かせてもらった。私も同行しよう。」
『連れ戻すくらいなら私一人でも…』
「それでは私の怒りが収まらん。」
『ははは…。(死んだなあいつら。)』
心の中で手を合わせながら合掌をする。
そして骨は拾ってやると心に誓った。
「行き先はどこだ?」
『悪魔の島。…ガルナ島だよ。』
「早くと船を捕まえて、連れ戻しに行くぞ。」
『らーじゃ。』
こうして2人は港へと歩きだした。
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港へ来はいいものの誰も悪魔の島へは行きたがらず、
出てくれる船がなかなか見つからずにいた。
エルザは苛立ちがMAXを超えたようでついに行動にでた。
「ネア、あそこの船に乗るぞ。」
『え…まさかの海賊船。』
「行くぞ。」
『ちょっとエルザ!』
エルザはさっさと歩きだしてしまいネアはそれを追う形となった。
エルザは跳躍して船に上がり込みそのあとにネアも続いた。
「なんだてめぇら!!」
「ここがどこだかわかってんのか。」
「痛い目見たくなかったら帰りなお嬢さん方。」
『あー、それはこっちのセリフだよ。』
「船を出してもらおう、ガルナ島まで。」
「てめえらこの状況わかって言ってんのか?」
『もちろん。』
「なめた口聞いてんじゃねえぞ。」
「やっちまえ!!」
『止めといたほうがいいぞ。』
「仕方ない。話で終わろうと思っていたんだが…。」
既にエルザの手には魔法権が握られていた。
ネアも片手に銃を持ち構えた。
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