FAIRY TAIL

□act.8
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『今日もいい天気だなー』






ギルドの屋根の上で寝転びながらそう呟く。
あまりにもいい天気すぎて眠くなりそうなのを抑える。





『今日はアレの日かー。クククッ、楽しみだなぁ。』






実に愉快そうに笑い声を上げるネア。
下ではガヤガヤと人が集まりつつあった。







「ちょ…ちょっと!!!本気なの!?2人とも!!」


「あらルーシィ。」


「本気も本気、本気でやらねば漢ではない。」


『エルザは女だっつーの。』


「ネア!?一体どこから…。」


『どこって、もちろん上から!』


「だって…最強チームの二人が激突したら…。」


「最強チーム?何だ、そりゃ。」


「あんたとナツとエルザとネアじゃないっ!!!妖精の尻尾のトップ3でしょ。」


「はぁ?くだんねェ!!!誰がそんなこと言ったんだよ。」


『あーあ、グレイがミラ泣かしちゃった。』


「あ…ミラちゃんだったんだ…。」






グレイは自分が犯した失敗を泣かせてから気づいた。






「確かに、ナツやグレイの漢気は認めるが…
"最強"と言われると黙っておけねえな。

妖精の尻尾にはまだまだ強者が大勢いるんだ。」


「最強の女はネアかエルザで間違いないと思うけどね。」


「最強の男となるとミストガンやラクサス、ネアもいるし、
あのオヤジも外す訳にはいかねえな。」


『おい、何男としてカウントしてんの?後で裏こいよ。』


「じょっ冗談だよ。」


『さーてどっちが勝つかな。ねぇグレイ?』






ネアは腕を組みながらグレイに問いかけてみた。
グレイは眉を潜めて不貞腐れたように言った。






「エルザだろ。」


『まぁ、ナツが勝っちゃったらグレイの方が弱いことになるもんねー。』


「はぁ!?あいつよりオレの方が強いに決まってんだろ!」


『グレイがナツと勝負すればいいのに…。』


「誰があんな奴と…っておい!!どこに行くんだよ!」






グレイはどこかに行こうとするネアをとっさに引き止める。
ネアは口に手を当てながら欠伸をすると頭の後ろで腕を組んだ。






『眠いから寝てくるわ。』


「勝負は!?」


『後で教えてね!』


「…行っちゃった。」


「ネアは気まぐれだから。」


「気まぐれ?」


「そう、妖精の道化師って聞いたことない?」






ミラはそうルーシィに問いかける。





「この前、鉄の森の人たちが言ってたような…。」


「ネアはほとんど気分でいろんな仕事をやっちゃうの。
怒ってればそれだけすごいことになるし、気落ちしてれば傷なしで捕えることもあるし。」


「ネアは感情が読めないだとか、行動が不可解とか、それが道化師の由来になってるんだ。」



「へー。私まだまだネアのこと知らないや。」


「ふふふ。これから知っていけばいいのよ。」


「そうですね!」







ルーシィはミラの言葉に嬉しそうに頷いた。
後に評議員がやってきてエルザを逮捕し、ナツが後を追ってしまうのは別の話。







『へーそんなことあったんだ。』


「本当に寝てたのぉぉ!?」


『でもどうせ形式だけの逮捕だったのにナツが突っ込んだだけでしょ?』


「う…確かに…当たってる。」


『流石ナツだね。…っま、それがイイとこだけどね。』


「何か言った?」


『なーんにも!』






ネアの勘はとてつもなく良かった。





=END=




短いですね(汗。すみません。
ここまで読んで頂きありがとうございます!

これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。

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