FAIRY TAIL

□act.7
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―ネアside―








最近意識がなくなることが多い気がする。
―・・・まぁしょがないか。



エリゴールに首叩かれてものすごく痛い。




あぁ、心の底へと落ちていく。




―END―






目を開けばそこに在ったのは広大な自然と海が広がっていた。
髪の毛が風に揺れて海の匂いが鼻を刺激する。









『どうしてこんなところに…。』


「ここはお前の精神世界だからだ。」


『誰…?』








後ろを振り返れば髪赤い男が立っていた。
男はゆっくりとネアに近づいていった。







「ここはお前の力の大きさだけ広がっていく世界、外の世界の力が及ばない場所。
ここはお前の世界だ。」


『どうして私はここに…』


「気絶させられて、いい機会だから俺が連れてきた。」


『…一体何者だ。』


「俺か?俺の名前はお前がくれたんだぜ?」


『私が与えた名前だと?』


「まだわからないのか?」


『(全身真っ赤…赤、赤……炎?)…ぐ…れん?』


「せーかい!」







男は呼ばれると嬉しそうに二カッっと笑った。






「会いたかったんだぜ?主様。」


『どどどどういうことだ!?なっなぜ紅蓮がこんなところに…。』


「ここがお前の中だからだよ。」


『…成程な。契約した精霊たちはその後ここに来るということか。』


「あぁ。」


『まじで気分で連れてきたのか?』


「付いてきて欲しいところがあるんだ。」


『付いてきて欲しいところ?』


「こっちだ。」







紅蓮こと炎の精霊<ファイアリー>はネアの手を引いて森の中へと歩を進めた。
中へ中へと進んでいくと森は深さを増し侵入者を拒んでいるようだ。







『一体どこま「ここだ。」…セリフ被せるなよ。』







森の中にぽつんと一箇所だけ木々が近寄らない場所があった。
その泉の中には一つの大きな鍵と祭壇があった。





『鍵?』


「今回の目的はそれじゃない、あれだ。」






中を覗いてみれば中には一つの石が収められていた。






『精霊石…!?どうしてこんなところに!』


「お前に惹かれて来んだと。」






ネアはそっとその石に触れた。わずかにその指は震える。






『どうして…このことを私に?』


「…知らせてだけでもおこうと思ってな。」


『そ…っか。』


「大きな力は身をも滅ぼしかねない。よく考えてからまたここに来い。」


『………。』


「もう戻すぞ。あいつ等がお前を待ってる。」


『…はい?』


「じゃあな。」


『ちょ、ちょっと待ったぐれ…。』









私の意識は暗転し、次に目を開けたとき目に飛び込んできたのは
心配そうにマカロフを見守る仲間だった。








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