涙のアトは…
□涙のアトは…
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幸村「コラ仁王、佐々木さんが困ってるじゃないか」
仁王「そうなんか?悪かったのぉ」
そう言って離れる仁王。
一見和やかな雰囲気に見えるけど、悪寒が身体中をダッシュしてるよ。
幸村くんと仁王の笑顔が怖い。
二人とも目が笑ってないッス。
「いや、あの… 幸村くん、ありがと。また助けてもらっちゃった」
なんて、か弱い女の子アピール。
ただ、今この言葉のチョイスが正解か正直自信ない。
それでも幸村くんに嫌われたくない一心で仁王を悪者扱いしてしまった。
ごめんよ仁王、でも私と仁王の間には1年間で培った友情があるじゃないか!
今日の一回ぐらいは大目に見てくれ!!
はい、都合の良い女でーす。
いつもは友情どころか、友達であることも否定してるから。
だって毎日チョッカイという名の嫌がらせを受けていたんだよ?
これぐらい許されてもいいはず。
ってか許されるべき。
幸村「嫌だったらちゃんと嫌って言うんだよ」
「ありがとう。頑張ってみるね」
仁王のショボーンとした顔が見えるけど見ないふり見ないふり…
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