そして僕らは
□第2話
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『久しぶり。珍しいね、どうかした?』
「えぇ、ちょっと。
諸事情で転校する事になりまして…
変装して偽名を使わなければならないので色々と事後報告を、と」
『事後報告?』
「はい。
とりあえず学校の名前と、偽名として苗字をお借りしました。」
『ばれる心配は?』
「ありません。
うちの天才をなめないでください
彼に任せておけば情報に関しては完璧ですよ
許可を取ろうかとも思ったんですが、何分急いでいたもので・・・・
拒否されても困りますし、このような形にさせていただきました。
・・・・・・すみませんね」
『俺が君の頼みを断るはずないじゃないか・・・
あんまり信用されてないのかな?
で、ちなみに誰の名前使うの?』
「嬉しいことを言ってくれますね・・・
信用はしていますよ、まぁ家族の次にですけど
えっとですね、六道さんの苗字を拝借しました」
『骸かぁ・・・・、残念。俺の名前使ってくれればよかったのに・・・
まぁいいや。君が動くって事は彼に何かあったんだね?』
「・・・・・・・・・・えぇ。
今度、合宿があるでしょう?そこで決着をつけるために情報を、と思いまして
それにあの子をこれ以上傷だらけにしたくはないので・・・・・」
『・・・。何かあったら俺たちも協力するから。
君たちのためならうちの奴らは何でもするよ』
「ふふ・・・、もちろんそのつもりですよ。
それでは、これから準備がありますので・・・」
『分かった。・・・気をつけてね、赤也』
「はい」
ピッ・・・
「さてと、さっそく東京へ行きますか」
ニコリ、と微笑んだ少年は闇へ融けるように消えていった