るーみっくコラボ

□past, present, or future?!
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思わず振り返ると自分と同じくらいの少年が立っていた…

「…あの…??」

「やっと着いた、俺の家!!!何ヶ月ぶりだろう…長かった…ここまでの道のりはとても長かった…北は北海道、南は沖縄まで5ヶ月も放浪したからな…だが!!!!そのおかげで土産もたまった!!!!さっそくあかねさんに渡しに行こう!!!!」

全くきいていないようである

そしてなぜか涙を流している

「えと…あの〜すいません…ここの家の方ですか??」

かごめはもう一度話しかけてみた

「…ん?!あぁそうだが??」

よかった…これでやっとここがどこかわかりそうだ

「えっと…迷子になっちゃって…ここって東京ですか??」

別に迷子なんかじゃないけどねっと思いながらきいてみる

「…」

「…」

なぜか沈黙が続いた

聞こえなかったのかな??

「あの…ここって東京ですか??」

もう一度きいてみる

「…ここは…」

その少年は地面に絵を描きだした

「ここに富士山があって…この辺だ!!ほら、そこにポストがあるだろ??」

「………え??」

いやだから東京かどうかきいてるんですけど…


もしかしてこの人、ちょっと頭があっちの人??

そういえば見た目もちょっと変かも…

改めて見ると普通の人の格好ではない

頭には黄色に黒の模様が入ったバンダナ

八重歯がよく目立つ

そして自分のと同じくらい大きなリュックを背負っていた

「わかったか??」

いやわかるわけない…

他の人にきいた方が早そうだ

「あっはい。どうも。」

いきなり変な人に捕まっちゃったなーと思いながら次の家へ行こうとしたとき、

「おいっちょっと待ってくれ」

なぜかその少年に呼び止められた

「え??あ、はい…」

早く帰りたいのに…

「もうここがどこかわかったんだろ??なら天道道場まで連れて行ってくれないか??」

「は??」

「天道道場だ。あかねさんの話だと隣町らしいんだが…」

しっ知らなーい

だってここがどこかもわからないんだもん

「…すいません、ちょっと急いでて…」

てゆうかここどこ??

天道道場なんて知らないし…

「そ…そうか…あぁ…あかねさんに会えるのは何週間先になるんだろう…くっ」

その少年の目には光るものがあった

「えっちょっ泣かないでください!!行きます!!一緒に行きますから!!」

泣きたいのはこっちよ…

もうなんなのこの人…

ちょっと綱牙くんに似てるけど…

もしかして方向音痴なのかしら??

「ほっほんとうか!!すまんな!!」

「ははは…いえいえ」

あーもう犬夜叉ー!!!!!

助けてー!!!!!
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