イナイレ

□無理だって言ってんだろ!!
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「……緑川?ごめん、大丈夫?」


先程とは打って変わって、『あなたはどこから?』という某CMにでも出るかのような心配そうな声で扉越しに謝罪を述べるヒロトは、見なくてもわかる、きっとにやついている。



大丈夫?だなんて言っているけれど、緑川が困っているという事実が楽しくて仕方がないのだろう。



現に、機嫌が悪かった数分前よりも僅かに声が浮いているのがわかる。本当にサディストだなと思いつつも、その異常性癖者を好きになってしまった現実からは目を背けることはできないのだ、自分は。


「ねえ緑川、どうしてもっと早くお腹が痛かったってことを教えてくれなかったの?俺、緑川がただ俺とのセックス嫌がってるだけって思っちゃったじゃないか」



心配そうな声で言うけれど、笑いをこらえているのがわかる。


「お腹壊してるんだったらいたわってあげたのに」


お前の「いたわる」って親切に介抱するほうのいたわるじゃないだろ。



「たまにはそういうプレイもありだよね!」




嬉しそうな声で言うな!やっぱりか!!



「ねえ早く出てきてよ、痛くしないから!」



何言ってるんだこいつ。


ガタガタと音を立てるドアノブを睨みつけるが、止まってくれない。当たり前だ。


だんだん音を増す取っ手に、首筋から冷や汗が流れる。本気だ。


「緑川、緑川」


唸る下腹をそっとさする。


大体、この腹痛だって元はといえばヒロトのせいなのだ。



連日ぶっ続けでなかに出し続けられ、しかも後処理さえしなかったのだから、腹痛になったって怒られる筋合いはない。


ないはずなのにそんな理屈は通じないところがヒロトクオリティー。


急に静かになったドアノブが、がちゃりといった。冷たい風が背筋を撫でる。




「…………!!」




顔を上げると、にこにこと微笑みを貼り付けるヒロトが、後ろ手に扉を占めていた。


「ね、セックスしよ?」

緑川、と耳元まで顔を近づけ、彼は微笑んだ。





「この、変態め!!」


















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オチはないよ!!
変態が書きたかっただけ!
……正直すまんかった。。。
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