イナイレ

□無理だって言ってんだろ!!
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「……え、」

ガラス細工のような瞳をぱちぱちさせながら、呆けた顔でこっちを見ていた。強引に割り込んでこようとしていた足が動きを止める。どけってば。

「緑川、それって、」

「うるさいばか。もうわかっただろ、どいて」

涙が滲みそうになる顔なんて見せるのは癪で、横を向いたまま言い放ち、早くどけと促す。
そんな体の上の変態野郎はちらりと緑川の腹部に視線をよこし、なんだか困った顔で素直に非礼を詫びる。

「……ごめ、」

「いいからどいて。………ッ!!」

「へ、」

ぐぎゅううう、と。
低い音が響く。馬乗りに跨っているヒロトの体にもその音というか振動は伝わっただろう。やばい、これは。

「ど、どいて!!どけって!!」

今までにないくらいの力でヒロトを押し返し、脱がされかけたシャツを元に戻して転がりそうになりながらも急いでトイレへと駆け込んだ。
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